聖ブリリアント学園にやって来たのは王子のような女王様でした【綾小路 葵】

Story22 ページ24

You side

((ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

貴『…ん、今何時だ？』

チャイムの音で目が覚め、腕時計を見た。

貴『…15:30？』

何だこれ、私幻覚見てるのか？

貴『なぁ奏』

奏「何でしょうか？」

貴『今って何時だ？』

奏「何時って…Aさん時計見てたじゃないですか。今は10:25ですよ」

貴『…分かった。ありがとう』

私の時計、壊れてるのか？

いや、でも朝に見た時は普通に動いてた。

尊人「おっ、起きたか!!やっぱビビったろ!!」

貴『…は？』

尊人「いやー、あんまり気持ちよさそうに寝てたからちょっとイタズラしたくなってよぉ!!」

貴『…犯人はお前か』

どうやらコイツは、私の寝ている間に時計の時間をズラして、私を驚かそうとしたらしい。

貴『…我が雪宮グループの力でお前を消すところだったぞ。命拾いしたな((』

尊人「お前が言うとガチっぽいからやめろ」





貴『…ん？次の授業って』

奏「体育ですよ。もう女子生徒はAさん以外、更衣室行きました」

それを早く言え。

…寝てた私が悪いんだが。

私は体操服を持って更衣室に走った。

途中、結城って先生に「廊下は走らない!!」って言われたけど無視した。

だって走って追いかけてきたから。

こういうの、特大ブーメランって言うんだろう？

この前、誠一郎が教えてくれた((





((ｶﾞﾗｯ

私は勢いよく、更衣室の扉を開けた。

「キャー!!」

すると偶然にも、皆が制服を脱いでいる最中だった。

貴『わ、悪かった…私だ』

「び、ビックリしたぁ…一瞬、男子かと」

そしたら私が制裁を加えるだけだが。

「A様、気持ちよさそうに寝てましたもんね」

貴『教室が暖かいと、眠たくなるんだ』

「分かります〜!!」

貴『そう言えば今日、何の競技か分かるか？』

「今日はバレーボールらしいですよ。さっき先生が言ってました」

…というか普通に話してるけど、私この子の名前知らないんだが。





((ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

体育館に入ると同時に、チャイムが鳴った。

「よぉーし、全員揃ったな。じゃあ今日は男女混合でバレーボールをするぞ!!パス練習とかサーブ練習した後に6人組でゲームもするからなー」

まずは軽い準備運動。

「A様、柔らかーい」

貴『これでも一応、15年程バレエをしてきたからな』

高校に上がる前に辞めたが。

「よし、じゃあ次は2人もしくは4人組を作ってパス練習だ!!」

貴『元、私と「させるかぁぁぁ!!」被さるな』

こうなるんだよな…

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