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「いや、3日？前くらいに急に人が乗ってきてさ」
金払うから後部座席で寝泊まりさせてくれ！って。
とぐちつぼは言いながら自分の車に向かう。
らっだぁもそのすぐ後についていった。
何をやってるんだAは。
「特殊なホームレスすぎる」
「なー？でも、後部座席貸すくらいならなんの弊害も無いし飯買ってくれるしで」
ぐちつぼ的にもプラスマイナスゼロで迷惑なことではなかったらしい。
ぐちつぼは車の鍵を手動で開けると、俺に顎で指した。後部座席のドアを開けていいということらしい。
白い車のドアを開けると、後部座席全体を使って爆睡している人物が1人。
ドアが開いたにも関わらず未だすやすやと眠っている。
「A」
社内に半身を入れ屈んで声をかける。
応答はない。
「そいつ寝起き最悪だよマジで」
ぐちつぼも起こそうとしたことがあるようで、思い出したのか少しげんなりした顔をした。
パイナップルだが。
「A。起きないと高額請求するぞ」
っていうかお前に撃たれたんだから請求くらいしてもいいよな。と端末に手を伸ばそうとすると、その腕を掴まれる。
「…………今誰か俺のこと呼んだか…？」
未だ覚醒しきっていないのだろう。
半開きの瞳とぼさっとした髪。
ほうけたような声を出す。
無意識に掴んでいたのか、手で掴んでいる腕を凝視すると、それを辿って上へ視線を上げていく。
バチリと視線があった。
「らっ……………あ〜〜……………」
俺の顔を見て急に脳が覚醒したであろうAは、慌てて腕を離すとガッツリ目線を横にずらした。
先日の出来事は、彼の中でもマズいことの部類に入るらしい。
「……A〜。ちょっと、俺とお話ししようか？」
「いやマジで本当に撃ったのは悪かったんで、勘弁してください」
車内で土下座をする男。
俺とAの関係性も距離感も先日の騒動も知らないぐちつぼは背後にハテナを浮かべまくっていた。
「…話せることは話すから、一旦病院前じゃないところに行かないか？」
観念したAは2人に視線を送る。
ぐちつぼは、いいけど。とつぶやき運転席に乗る。
らっだぁは救急無線に一言残すとAの隣に乗り込んだ。Aは思わず笑みがこぼれたといった様相で少し笑う。
「なんで笑うんだよ」
「いやぁ、自分を撃った奴の隣に座るとか。最高だな」
「最高かどうかは知らんけど、Aは話ができる奴だと思ってるから」
それはどうだろうな。とAはまた楽しそうに笑った。
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わらび(プロフ) - じゃーん、えっちふんさん» コメントありがとうございます！コメ主さんの言葉選びがとても素敵でこちらが感動してしまいました。自分の目指す雰囲気とキャラクター像が伝わっていて非常に嬉しく思います。少しずつの更新にはなりますが、楽しみにしていただけたら幸いです。 (8月7日 1時) (
レス) @page34 id: ac8a81db8b (このIDを非表示/違反報告)
じゃーん、えっちふん(プロフ) - 薄暗い憂いを帯びてる雰囲気と男主くんのあっけらかんとした感じがちょうどいいバランスで沼で最高です😭自分のペースで更新頑張ってください！！ (8月7日 0時) (レス) @page34 id: 1b7c50ba33 (このIDを非表示/違反報告)
わらび(プロフ) - 管理人さん» コメント本当に嬉しいです！ありがとうございます。一回の更新が少なく満足感が無いかもしれませんが、ぜひ今後も毎日の楽しみにしていただけたら幸いです。 (8月6日 12時) (レス) id: ac8a81db8b (このIDを非表示/違反報告)
管理人(プロフ) - コメ失礼しますm(_ _)m貴方様のrd医院長が本当に好きです！毎回更新されるのが楽しみで仕方ないです！これからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！！ (8月6日 3時) (レス) id: af5b844ff4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しまなか | 作成日時：2023年7月28日 20時
