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「前に訊いたことの繰り返しになってしまうけれど、中学時代の相川って……今とは全然違う感じだったんだよね」
「うん、そうだよ。まあ、最近、相川くんも少しずつ変わってきてるみたいだけど、やっぱりそれでも、昔とは違うかな」
「そっか……」
変わってきている。
私に関するところだけ。
だから＿＿昔とは違う。
「やっぱり、後輩に人気とか、あった？」
「そうだね。男女問わず人気あったよ。後輩という区分にも、別に限らなかったみたいだよ？ 先輩がいた頃には先輩にも可愛がられていたし、勿論、同級生にも評判が良くて＿＿」
「つまり老若男女問わず＿＿か」
「先輩後輩だから、老若ってほどじゃないけどね。それでも、あえて言うなら、後輩の男子の人気が、一番高かったのかな。そういうことでしょ？ 今Aちゃんが聞きたいのって」
「……察しがよくて助かるよ」
ちょっと察しがよ過ぎるくらいだけどな。
歌詞さんじゃないが、見透かされた気分だ。
「でも、Aちゃんは、昔の相川くんのことなんて関係なく、今の相川くんのことが、好きなんだよねー？」
「………………」
お前、ノリが小学五年生と一緒だぞ。
ちなみに、別に誰に宣言したわけでもないけれど、私と相川が付き合っていることは、バレバレである。クラスにおいて大人しい優等生という位置づけであり、今もそうあり続けている相川は勿論、私もまたそういう行為の対象となるクラスメイトでは決してないから、露骨にからかわれたり無闇にはやしたてられたりはしないけれど、しかしそれでも、いつの間にかそれ自体は周知の事実、暗黙の了解となっていた。
噂というのは恐ろしい。
三年生と二年生の間にある壁を越え、月崎のところにその噂が届くのには、さすがにある程度の時間を要したようだけれど……まあ、相川が有名人だということと、月崎がその相川のことを気に掛けていたのだろうことを思えば、それでも少し、遅いくらいなのかもしれないが、やはり学年を跨いでしまえば、そんなものだろう。
「何度も言うけれど、清く正しい男女交際を心がけなよ、Aちゃん。不行状が噂になるようなことだけは、しないでね。相川くんは真面目そうだから、まあ、爛れた付き合いにはならないと思うけれど」
「はあ……真面目ね」
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灰猫(プロフ) - 梅茶漬けさん» 梅茶漬けさんコメントありがとうございます！ずっと更新していなかったにも関わらずお気に入り登録を外さずにいてくださりありがとうございます！ちまちまですが頑張って化だけでも完結まで持って行きたいと思います！ (2021年8月3日 19時) (
レス) id: 75a262f2fa (このIDを非表示/違反報告)
灰猫(プロフ) - れいさん» れいさんコメントありがとうございます！一年以上更新してなかったこの作品を発掘してくださっただけでもありがたいのにそんなありがたいお言葉まで……こちらこそ読んで頂きありがとうございます！ (2021年8月3日 19時) (レス) id: 75a262f2fa (このIDを非表示/違反報告)
灰猫(プロフ) - RONONさん» RONONさん、コメントありがとうございます！たくさん好きと言って頂けて嬉しいです！！ (2021年8月3日 19時) (レス) id: 75a262f2fa (このIDを非表示/違反報告)
梅茶漬け(プロフ) - 更新ありがとうございます！！とても素敵な作品だったので通知が来た時はとても嬉しかったです…！これからも無理せず灰猫様のペースで頑張ってください、応援しています！ (2021年8月3日 2時) (レス) id: 38bd223230 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - 一気見しました。すごい好きです！作ってくれてありがとうございます←いきなり (2021年6月27日 12時) (レス) id: 1e82b4fb9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灰猫 | 作成日時：2020年6月8日 1時
