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こいつ、まさかクラスの友達とか、家に呼んでないだろうな……友達ならまだしも部活の後輩とかだったら、最悪、トラウマになってしまうぞ。ゴミ袋に詰めたものの中には、炭酸飲料の握りつぶされた空き缶やスナック菓子の袋とかインスタント食品のカップとかも少なからず混ざっていたし……全国大会クラスのスポーツ少年がそんなもん飲み食いしてんじゃねえよ。
有名人のちょっと抜けてる的なエピソードというのは、むしろ好感を持たれる理由になることもあるのだが、この場合、どう考えても行き過ぎだった。どう頑張っても、そのキャラクターには、萌えられない……。
「じゃあ＿＿さて」
明日のこと。
つまりは金曜日から翌日。
土曜日のこと。
世間では週休二日制が当り前の習慣になって久しいが、私らの通う私立直江津高校は名の知れた進学校、土曜日にも普通に授業がある。明日のことが今日のことになっても、結局のところ私は結論を出すことができず、だから一時間目と二時間目の間の休み時間を使って、私は二年生の校舎に向かった。何分相手は有名なスターのこと、どのクラスかなど、調べるまでもない。二年二組。
三年生が教室を訪ねてきたということで、にわかにクラスは騒然となったが(最上級生になった身としては、今やそれは懐かしくも新鮮な感覚だった)、さすがに月崎は＿＿月崎志麻は、堂々とした風格で、廊下で待つ私のところに、大股で歩いてきた。
「よう、阿良々木先輩」
「やあ、月崎。お前に少し用があるんだけれどさ」
「ほうか。なら」
月崎は何も質問を返さず、ただ答える。
まるで、予定調和のように。
「放課後、俺の家まで、付き合うて欲しい」
で＿＿
月崎志麻の家、日本家屋である。
話をするだけならば、別に月崎の家にまで行かずとも、学校の空き教室や、屋上やグラウンド、あるいは学校から外に出ても、その辺りのファーストフード店ででもすればいいと思ったし、実際に月崎にもそう言ったのだが、月崎としては、私との話は自分の家でしたい理由があるようだった。
理由があるのなら、従うまでだ。
聞くまでもなく。
「何から話したもんかな、阿良々木先輩＿＿なにぶん俺はこの通り口不調法なもんで、こういう場合の手順っちゅーんはよくわからへんのやけど、まあ、とりあえずは」
月崎はさっと脚を組み直して、ぺこりと、私に向かって頭を下げた。
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灰猫(プロフ) - 梅茶漬けさん» 梅茶漬けさんコメントありがとうございます！ずっと更新していなかったにも関わらずお気に入り登録を外さずにいてくださりありがとうございます！ちまちまですが頑張って化だけでも完結まで持って行きたいと思います！ (2021年8月3日 19時) (
レス) id: 75a262f2fa (このIDを非表示/違反報告)
灰猫(プロフ) - れいさん» れいさんコメントありがとうございます！一年以上更新してなかったこの作品を発掘してくださっただけでもありがたいのにそんなありがたいお言葉まで……こちらこそ読んで頂きありがとうございます！ (2021年8月3日 19時) (レス) id: 75a262f2fa (このIDを非表示/違反報告)
灰猫(プロフ) - RONONさん» RONONさん、コメントありがとうございます！たくさん好きと言って頂けて嬉しいです！！ (2021年8月3日 19時) (レス) id: 75a262f2fa (このIDを非表示/違反報告)
梅茶漬け(プロフ) - 更新ありがとうございます！！とても素敵な作品だったので通知が来た時はとても嬉しかったです…！これからも無理せず灰猫様のペースで頑張ってください、応援しています！ (2021年8月3日 2時) (レス) id: 38bd223230 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - 一気見しました。すごい好きです！作ってくれてありがとうございます←いきなり (2021年6月27日 12時) (レス) id: 1e82b4fb9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灰猫 | 作成日時：2020年6月8日 1時
