夢をのせて、君と (ページ18)

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ドライフラワーページ18

(side.O)

「別れよう」

俺の放ったその一言に、君は一瞬目を見開いたけど

「分かった」

割とすぐに返ってきた返事に、拍子抜けしたのは事実で。

なんだ、そんなものだったのか。俺たちって。

自分から別れを切り出しておきながら、あっけらかんとした彼のその態度にイラッとしたし虚しくなった。

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それから、一週間後。

荷物を整理し終えて、玄関の扉を開ける。

二人で約二年間一緒に暮らしてきたこの家に、さよならをする時。

「じゃあ･･･その、ありがと。色々」

何て言えばいいか分からずあやふやな挨拶をすると、ちょっとだけ寂しそうに俯く君。

「なんだよ。もう会えなくなるわけじゃないんだから」

「･･･そうだね」

いつもみたいに笑った彼に、俺も笑い返して手を振った。

バタン、と音を立てて閉じた扉を

俺は、一度も振り返らずに歩いた。

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あれから、１ヶ月が経った頃。

「リーダー、どうしたの？怖い顔して」

相葉ちゃんの言葉に、ハッと我に返る。

「ニノと翔ちゃんがどうかした？」

「･･･なんでもない」

最近、おかしい。

翔ちゃんが誰かと笑いあってると、なんだか身体中がむずむずする。

翔ちゃんが誰かに触れると、胸がきゅっと痛くなる気がする。

そんなの全部見たくないのに。視線が全部そこに集中していて

とにかく、おかしいんだ、俺。

「ここ、これでどう？」

「おお、すげー！いいじゃん、俺めっちゃ好き！」

嬉しそうに微笑み合う二人。

やめて、やめてよ。なんで、そんな楽しそうに笑ってんの。

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「･･･っ！」

気付けば俺は、

ずかずかと二人に歩み寄り、

翔ちゃんの腕を掴んでいた。