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8-4 ページ47

ーNO sideー



「…あんなことがあったんだ。

降谷君も休んだほうがいい」


「あんなことがあったから眠れないんだよ。

…太刀川、お前はあんなふうに言われて平気なのか?」



先ほどの五条と夏油の会話を思い出しながら、降谷はそう尋ねた。



「…事実だからな。

実際悟…白い方な、あいつには俺が10人まとめてかかって行っても勝てない」



太刀川の言葉に降谷は、まじか、と小さくこぼした。



「…まぁ、傑が俺を弱くないと言ったのには驚いたけど…」



以前、自分より弱い、と言っていた夏油の姿を思い出しながら、小さくつぶやく。



「…すまん、降谷君…もう少し寝ていいか?」



不意に眠気が襲って来て、太刀川は降谷にそう声をかける。



「あ、あぁ、悪かったよ。

僕も自分のベッドに戻るから…」


「あぁ、待ってくれ」



そのまま背を向けようとする降谷の手首を、太刀川が咄嗟に掴む。



「眠るまで、側にいてくれないか」

「んえ、」



予想外の申し出に、降谷はピシリと固まる。



「…ダメかな」



瞼の隙間から覗く金眼に、降谷は心臓を震わせる。



「わか、ったよ…」



降谷が渋々答えたのを確認すると、太刀川は降谷の手首を掴んでいた手を解き、そのまま降谷の手を握る。



「ふふ、ありがとう」

「おまっ………」



太刀川がニコニコしながら大切そうに降谷の手に触れるので、怒鳴りそうになった声を引っ込めた降谷は、そのままベッドの端にどさりと腰掛けた。

太刀川は自分に背を向けている降谷をじっと見つめ、愛しそうに微笑んだ後、ゆったりと眠りに落ちた。



…しばらくして、太刀川の呼吸音が変わったのに気付いた降谷。

ちらりと太刀川に目配せをした後、自身のベッドに戻るべく立ちあがろうとするも、太刀川に手をぎゅっと握られてしまう。



「…離せないじゃないか…はぁ…」



顔を熱らせ、深くため息をつくのであった。

おしらせとあとがきみたいなもの→←8-3



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マニ。(プロフ) - しまさん» ✉️。あのしまさんのボードに返事送りました!ボード返事待ってます! (2月25日 11時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
しま(プロフ) - マニ。さん» コメントありがとうございます!嬉しいです笑 ボードは滅多に使わないので、イマイチ使い方を覚えてないのですが、それでもよければ是非! (2月25日 8時) (レス) id: 901e45cbed (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - ✉️。こんにちは!とても面白いです。もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか?これからも更新応援してます💝 (2月24日 23時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しま | 作成日時:2024年1月28日 1時

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