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ー降谷sideー
ぐりん、と首を伸ばし、頭だけをこちらに向けてきたその白い何か。
「っ、！！！」
心臓が喉から飛び出してきそうな感覚に襲われる。
その顔は、ど真ん中に大きな目を一つ開かせ、大きな口には細長い牙のような歯を何本も生やしていて。
なんだよ、化け物じゃないか。
こんなの、いるはず、ないだろ…！！！
恐怖に飲まれそうになっていると、その化け物は頭だけでなく体もこちらに向け、首を縮める。
「うご、イ、タｧ？」
そう言いながら、また、俺たちの間をうろうろと歩き回る。
「う、ゴィ、た、？？？？？」
大きな目をギョロつかせながら、まるで子供のように観察してくる。
その時。
突然萩原が膝から崩れ落ちた。
どさり、と音が響いて、その白い化け物は萩原に目を向ける。
「う、ごいタｧｧ、！！！！
キキ、キキキキキキキキキ！！！！！」
金属を引っ掻いたような笑い声を上げる化け物。
班長、松田と同じく、僕は愕然と口を開く。
「萩原っ！！！！」
「ハギ！！！」
名前を呼ぶが、応答はない。
と思った瞬間、白い化け物はぶら下げでいた両手の爪をぐんと伸ばし、甲高く笑い声を上げる。
「ウご、ｨたからｧｧァア、ｫ"前、負けｪｪｪ！！！！！」
爪を大きく振り上げ、萩原に飛びかかろうとする。
まずい、殺される…！！！
白い化け物の動きが早すぎる。
助けたいのに、とても間に合わない。
萩原…ッ！！！！
その時。
「うるさいな」
と小さく呟く声が聞こえた後、ドゴッ！と鈍い音がしたのと同時に、白い化け物が吹っ飛ばされた。
化け物の体は先ほど正面に見えていた両開きの扉に激突し、破壊する。
その瞬間、廊下だと思っていた空間が、幻覚が崩れたかのように広がる。
僕らがいた場所は、体育館だったようだ。
「ハギ、ハギ…っ！！！」
松田が、先ほど倒れてしまった萩原に駆け寄る。
うつ伏せだった体を仰向けにすると、先ほどの火傷のような痕が広がっているのがよく見えて。
「…呪いに充てられているな」
そう言ったのは、太刀川。
「太刀川…！」
思わず名前を呼ぶと、少しホッとしたように笑みを浮かべる彼がいて。
「萩原の意識がないんだ…！！」
僕がそう言うと、萩原の傍にしゃがみ込む太刀川。
「…大丈夫、これくらいなら助かる。
間に合ってよかったよ」
太刀川の言葉に、松田は安堵の息を漏らした。
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マニ。(プロフ) - しまさん» ✉️。あのしまさんのボードに返事送りました！ボード返事待ってます！ (2月25日 11時) (
レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
しま(プロフ) - マニ。さん» コメントありがとうございます！嬉しいです笑 ボードは滅多に使わないので、イマイチ使い方を覚えてないのですが、それでもよければ是非！ (2月25日 8時) (レス) id: 901e45cbed (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - ✉️。こんにちは！とても面白いです。もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます💝 (2月24日 23時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しま | 作成日時：2024年1月28日 1時
