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ー降谷sideー



「おい松田、萩原、止まれ!」



呼び止めると、不思議そうに振り返る2人。



「なんだよ降谷ちゃん、ビビっちゃった?」



いたずらに笑みを浮かべる萩原の首筋に、妙な火傷のような痕が。



「萩原…お前それ、どうした…」

「それって…痛ったぁ…」



指摘されて気付いたのか、首をさすりながらそう呟く萩原。



「…ここおかしいぞ…、どうなってるんだ…」



僕がそう呟いたことで、松田と萩原もようやく現状に対する違和感に気づく。



「俺たち、こんなとこで何やってんだ」

「そもそもここどこだよ」



まるで古びた廃工場の廊下のような、細長い道。

その先にはそう遠くない位置に、錆びて塗装の剥がれた両開きの扉がある。



「…いつも通り、食堂にいた時くらいからの記憶がない…」



正確に言えばぼやけている。

もやがかっているような。



「…俺もだ。

なんか、遊ぼうって言われたような気が…」



顎に手を添えながら、松田が呟く。



「そ、そんな非現実的な話あるか?」



いかにもホラーな発言に、班長が苦笑いを浮かべながらそう言った時。

ひた、ひた、と足音が聞こえてきた。



思わず息を呑んだ僕らの間に緊張が走る。

ゆったりと確実に、背後から歩み寄ってくる。

足がすくんで動けない。



他の奴らも同じようで、顔を青ざめさせながら固まっている。

刹那、僕らの間を老人のように背を曲げた白い何かがゆっくりと横切った。

その真っ白な背からは細長いツノのような背骨が何本も飛び出しており、細く骨張った長い腕を4本、だらんとぶら下げながら僕らの間を縫うように歩いていく。



何だ、何だこれ。

人間じゃない。



心臓が早鐘のように打ち鳴らされ、脳に響く。

冷や汗が止まらない。

完全に冷静さを失っている。



そしてその白い何かが、僕らの先頭を歩いていた松田の前に出た時。



「だ、ァるま"、ざン"がァァ…」



としゃがれた声と幼い子供の声が二重に重なったような不気味な声が、その白い何かから発せられる。



「こォ"、ろ、んんん、ダッッッ、!!」

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マニ。(プロフ) - しまさん» ✉️。あのしまさんのボードに返事送りました!ボード返事待ってます! (2月25日 11時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
しま(プロフ) - マニ。さん» コメントありがとうございます!嬉しいです笑 ボードは滅多に使わないので、イマイチ使い方を覚えてないのですが、それでもよければ是非! (2月25日 8時) (レス) id: 901e45cbed (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - ✉️。こんにちは!とても面白いです。もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか?これからも更新応援してます💝 (2月24日 23時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しま | 作成日時:2024年1月28日 1時

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