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ー太刀川sideー



「よかったね、俺がぼっちで」



そう言いながら俺が端の席に寄ると、その隣に降谷君が座った。



「自分で言うやつがあるかよ」



俺の正面に座った松田君がそう言う。



「残念ながら、警察学校に入ってから仲良くなったやつが誰1人としていないんだ」

「それはぼっちだな!」



がはは!と大声で笑いながら、伊達君も席に着く。

それに続いて諸伏君、萩原君もそれぞれ空いた席に腰掛けた。



「…やっぱり、俺って怖いのか?」



なんて呟いてみると、



「まー、ヤクザの跡取り息子だとか、全身刺青だらけとかなんて噂流れてりゃーな」



と答える萩原君。



…全身刺青とは…。

体に傷が多いから風呂を最後の時間にずらしてもらったのが仇になったな。

…まぁいいか。



「…そうだな、諸伏君さっきちょっとビビってたし」

「…ビビってない!!」



降谷君の先ほどのセリフに肩を跳ね上げていたので指摘すると、慌ててそれを否定する諸伏君。



「で、実際のところはどーなんだよ?」



俺と同じカレーを食べていた松田君が、ふと聞いてきた。

すると唾を飲む諸伏君。

…ビビってるじゃないか。



「まぁ、ほとんど事実と遜色ないな。

…刺青は入れていないが」



「「ホォー!」」



俺の答えに、諸伏君以外は驚いたようにそう声を上げた。



「実際は元跡取りなんだけれどね。

俺が警察学校に入学した話を聞いて、親父がここに鬼電したらしい…」


「警察学校に!鬼電!」

「ブッハハハハハハ!!」

「太刀川面白すぎる!!」



とうとう5人揃って腹を抱えて笑い出した。



「事務員の方々には申し訳ないよ」



といえば、また5人は声をあげて笑った。

1-3→←Case.1-1 _警察学校編_



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マニ。(プロフ) - しまさん» ✉️。あのしまさんのボードに返事送りました!ボード返事待ってます! (2月25日 11時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
しま(プロフ) - マニ。さん» コメントありがとうございます!嬉しいです笑 ボードは滅多に使わないので、イマイチ使い方を覚えてないのですが、それでもよければ是非! (2月25日 8時) (レス) id: 901e45cbed (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - ✉️。こんにちは!とても面白いです。もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか?これからも更新応援してます💝 (2月24日 23時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しま | 作成日時:2024年1月28日 1時

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