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ー太刀川sideー



「…どうする?」

「構わねぇ、ブッ殺せ!!」



奴らのボスであろう男にそう言われ、ライフルをこちらに向けてくる2人。



「あぁ、その前に一つ聞かせてくれ。

…お前達は、俺の敵かな?」



これは俺の縛りである。

まぁ、非術師相手に使う必要はないが…癖だ。

俺の問いに、先ほど殺せと指示を出した男が笑みを浮かべながら答える。



「当たり前だろ、殺すって言ってんだからよォ」

「…了解、なら容赦はいらないな」



そう言い、俺は地面を蹴る。



…まずライフルだ。

人質を狙われちゃ堪らない。



ライフルを持った男達に距離を詰め、軽く呪力を使って順番に破壊する。

呪力の乗った拳は、金属であるライフルをいとも簡単に両断してみせる。



「なっ、素手で…ライフルを破壊しやがった…!!」

「舐めやがって…!!」



今度は金属バットを持った男がそれを振り上げてくる。



「おいおい、隙だらけだな」



思わず呆れながらバットを躱し、その男の頸に手刀を入れ意識を奪う。



「くそッ…!!」

「ヤロー…!!」



今度は2人がかりで前後から殴りかかってくるが。



「そりゃ乱闘には向かないな」



すかさず横にずれれば、2人の男は互いの顔を殴り合って見事に伸びる。



「てめぇ、調子に乗るんじゃねぇ!!」



そう言いながら、懐から隠していたナイフを取り出し、男が切り掛かってくる。



「ふふ、調子には乗ってない。

お前達が格下なだけさ」



そう言いナイフを躱してそのまま男の腕を掴み、傍に潜り込んでそのまま背負い上げる。

ところが動きが早すぎたのか、男の肩がゴキン、と音を立てた。



っと…しまった、肩が外れたが…まぁいいか。

そう思い、男の体を床に振り落とした。

激痛からか、この男も意識を飛ばしてしまう。



そして最後に残ったのは、先ほど俺の問いに答えた男。

その男は拳銃を取り出して、人質の列にいた降谷君の首に腕を回し、こめかみに銃を突きつけた。



「テメェそれ以上やるとこのガキの頭吹っ飛ばすぞ…!!」



…ガキ。



「ブッ…」



思わず吹き出してしまった。

確かに顔立ちは幼い方だが…22だぞ彼…。

降谷君の顔を見てみれば、額に青筋を浮かべて何笑ってんだとでも言いたげにこちらを睨んでいる。

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マニ。(プロフ) - しまさん» ✉️。あのしまさんのボードに返事送りました!ボード返事待ってます! (2月25日 11時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
しま(プロフ) - マニ。さん» コメントありがとうございます!嬉しいです笑 ボードは滅多に使わないので、イマイチ使い方を覚えてないのですが、それでもよければ是非! (2月25日 8時) (レス) id: 901e45cbed (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - ✉️。こんにちは!とても面白いです。もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか?これからも更新応援してます💝 (2月24日 23時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しま | 作成日時:2024年1月28日 1時

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