【男主】消えた約束【名探偵コナン】【呪術廻戦】

Case. _Prologue_ ページ1

ーNosideー



「「「かんぱーい！」」」



ざわざわと賑わう居酒屋で、5人の若者がグラスを打ち鳴らした。



「あーあ、これで先輩ともお別れかぁ」



生ビールを煽った後、家入硝子がそうこぼした。



「いや、別にお別れじゃないだろう。

警察学校を卒業したら、また呪術師続けるんだから」



同じく生ビールを飲んだ夏油傑が、笑いながらそう答える。



「そういや傑も来年は先輩と同じ進路だったよなぁ」



いきなり焼酎のお湯割りを飲んだ女、葦谷聖藍が呟く。



「2人揃ってウサンクセェのに警察官とか似合わね！！」



オレンジジュースの入ったグラスを揺らしながら、五条悟は声を上げる。



「失礼だな。

悟が教師目指しているのだって同じくらい胡散臭いぞ」



ハイボールを飲みながら、先輩と呼ばれた男、太刀川創司が苦笑しながら答えた。



今日は大学卒業後、警察学校に入校する太刀川の送別会が行われていた。

厄介な実家との縁を切るため、また上層部からの斡旋もあって、警察官を目指すことを決めたのだった。

…まぁ上層部としては人手不足、というのが本音なのだが。



「先輩の親父さん、泣き喚くんでしょうね」

「知らん知らん、無視無視、ハハハ」



夏油の言葉に乾いた笑いをこぼしながら、太刀川はそう答えた。



「ま、なんだ、頑張んなよ！」

「イッタ！！！！」



バシン！と言い音を立てながら、葦谷は太刀川の背中を思い切りはたいた。

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