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1話 ページ1

ここは妖魔界が閻魔宮殿。
妖魔界の王たる閻魔大王が住まう場所。
そこに少しばかり不釣り合いの青年が居た。
青年はある部屋の戸を開け天蓋付きのベッドへ近づき布団を剥ぎ取って声をかけた。

骸「おはよう、朝やで。起きぃ」
?「あと5分……いや、10分」
骸「伸びとるやん。はよ目ぇ開け、さもないと御師様連れてくるからな」

と踵を返すとバッと起き上がる音がした。
振り返ると布団の上に胡座で座りこちらを見ている幼い少年の姿があった。

「おはようムク、今朝もいい朝だな。」
骸「誤魔化し下手すぎやしないか?」

下手じゃない。と言いつつ着替えをする彼はこの妖魔界の若き閻魔大王である。

骸「ん?待て、それ裏表反対とちゃう?」
エン「そんなわけ……ほんとだな、反対だ。」
骸「しゃんと確認してから服着いよ」
エン「いや、確認はしたんだよ!」

とキャンキャン言い合いをする。
この言い合いは傍から見れば不敬罪、身内から見れば兄弟喧嘩である。

ぬら「大王様、いつまで部屋にいるおつもりなのですか?」
エン「ぬらり、ムクがまた朝からキレてるんだよ」
骸「キレとらんわ!おめーが何遍言うても聞かんのがアカンのや!!」

全く……とつぶやきながら少し乱れた襟を直す。

ぬら「骸、お前も人のことを言えないと思うのだが」
骸「え?何がですか?」
ぬら「髪が結べていない、解けかかっている。」

えーと言い纏めている紐を触るとしゅるりと紐が落ちていく。

骸「……あ〜」
エン「下手に触らない方が良かったな」
ぬら「はぁ、こちらへ来い、結んでやろう」
骸「え、ほんまです?やったぁ」

と髪を結んでもらう。
最近こんな機会なかったから嬉しいなぁ〜と考えていたのが何となくわかったのか結び終わる時と同時に頭を軽く撫でられる。
今日はやけに機嫌がいいなぁと思いつつその手に頭を預けた。

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作者名:猫のすけ | 作成日時:2022年6月10日 3時

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