捨てたマスクが､85枚｡ ページ4
小学校低学年から始めて､数年程｡
段々と自分の実力を､周りに認めて貰い始めたのか､
スタメン入りする事が殆どだった｡
中学になっても､続けていたバレー｡
同期や先輩も､続けている人が殆どで｡
俺がスタメンに入った当時は､凄く褒められた｡
｢良かったな｣って｡
｢ようやくお前も俺等の仲間入りか｣何て｡
そう､褒められていた､筈だった｡
だけど､ある日｡
学校の用事で何時もの時間よりも遅くに､バレークラブについてしまった事が有って｡
その時のコーチは､仕方が無いから早く準備をしろ､と言っただけだった｡
怒られる事もなかった事に､少し安心しつつ
早歩きで更衣室へ向かい｡自分の準備を急いだ｡
｢んで､Aがよぉ!｣
更衣室を目の前に､自分の動きが止まった｡
分かる｡この声は同期で､自分の話をされているんだ｡
その時の自分は､好奇心のあまり､部屋には入らずに､扉付近での話を聞いていた｡
｢この間の試合､俺がスタメンで出る筈だったのに彼奴､俺の立ち位置取りやがって!｣
は､??
自分は一瞬､頭の中が真っ白になった｡
少し呆然としている自分をよそに､話は続けられた｡
｢絶対彼奴､コーチに何か言ったよな!あんな下手糞が俺より上手い訳ねーもん!｣
その言葉を聞いた俺は､
正直､悔しかった｡悲しかった｡辛かった｡
俺の努力を､実は認めて貰えていなくて｡
何年もの間に出来た､友情何て言うモノは､等の昔に朽果てていて｡
唯一あの時の自分が､信じていた仲間に､裏切られた事に｡
何よりも､信じられない自分がいた｡
｢つーか､彼奴｡コーチ所か先輩にまで媚売っててよ!マジ有り得ねぇよな!｣
ｷﾞｬﾊﾊﾊﾊ!!何て､下品な笑い方が更衣室から聞こえる｡
声から察するに､同期の集まりと思われる｡
｢そうか｡｣
自分の中で､何かがストン､と落ちた｡
｢俺は誰にも､求められて無かったのか｡｣
目の前から足音が聞こえて､反射的に物置に隠れてしまった｡
目の前を､笑いながら練習場へと向かう同期達｡
顔は見えない状態だが､長い付き合いだ｡誰が誰だか位分かる｡
足音が消えると俺は､静かに更衣室へ向かい
独りで着替えた｡
先程のショックが､心にじわじわと染み渡りながら｡
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ぴよぴよ - ゆずさん» 大好きだ何て､本当に嬉しい事言って下さるものです｡何時までも待って頂いた様で､本当に申し訳ないです｡今後も更新出来る時は続けたいと思うので､どうぞ宜しくお願い致します｡ゆずさんも､どうも有難うです｡ (2017年2月24日 18時) (
レス) id: e6312924e0 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよぴよ - 暁さん» あらら､随分と長い年月お待たせしてしまいました､申し訳ない｡何時までも待って頂き誠に有難う御座います｡久々に此処に来て心が温まりました｡まだ不定期は続く可能性が御座いますが､今まで通り頑張りたいと思うので宜しくお願い致します｡暁さん有難うです｡ (2017年2月24日 18時) (レス) id: e6312924e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 私もこの小説が大好きです。だからぴよぴよさんのペースで頑張ってください。いつまでも私は待ちます。また続きを読める日を楽しみにしています。 (2016年12月22日 17時) (レス) id: 5a83e8335f (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - 私はこの小説が好きです。とても面白いので！だから自分のペースで無理せずに書いてください。何時までも続き待ってます。楽しみにしてます^^ (2016年12月12日 10時) (レス) id: 7d7b248f2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴよぴよ | 作成日時：2016年8月28日 11時
