【ユーリ!!!】勝生家の双子【ON ICE】 (ページ5)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:3,989 hit

バンケット前① ページ5

ホテルに着替えに戻った二人

櫂利『着替え終わったら呼んでくれ』

魅利『りょーかい！今回も大人っぽくメイクしてねおにーちゃん♡』

魅利は不器用なのか、簡単なメイクは出来るのだが大人っぽくメイクなどはてんで駄目なのである
しかし、そのぶん櫂利が器用でバンケットや大会の時は櫂利がメイクをしてあげているのだ

櫂利『たく、いい加減出来るようになれよ』

魅利『頑張ってはいるんだけど無理みたーい！』

てへ♡っと笑う魅利に櫂利は頬を引きつらせてため息を吐き、とっとと着替えてこいと言って自身の部屋へと入っていった

そんな彼を魅利は不思議そうな顔で見送ると、まっいっか！と行った感じで部屋へと入っていった

－－－－－－－魅利のホテルの部屋

魅利『うーん、ドレス着たのはいいんだけど髪の毛どうしようかな…』

流石に全部櫂利にやってもらうのも悪いし、と鏡を見つめながらブツブツと呟くがふと鏡に映る時計を見て表情を変えた

魅利『まっずい！！もう櫂利のとこ行かないと、間にあわない！』

エメラルドグリーンのドレスの裾を少しだけ持ち上げ、櫂利の部屋へ行こうと扉を開け飛び出すと誰かとぶつかった

魅利『っ』

？「おっと」

そんな声が聞こえると同時に抱きとめられた

ハッとしたように顔をあげると、ところどころ翡翠色がまじるアイスブルーの瞳とかち合い、二人して目を見開き驚いていた

暫く見つめ合っていた二人だったが、魅利がハッとしたように抱きとめた人物から距離をとり、頭を下げた

魅利『Извините(ごめんなさい)！！』

？「Можно ли поднять лицо(大丈夫だから顔上げて)？」

魅利は咄嗟に出たロシア語で謝ると低いが優しい声が返ってきたのだった
その声にそろそろと顔をあげた魅利は、今度は相手が誰か分かり驚いたように声を上げた

魅利『ヴィクトル・ニキフォロフ？！』

※ここから日本語表示します

ヴィ「はは、今更かい？」

魅利『え、え、なんでこんな所に…』

自身のホテルの部屋のドアに背中を押し付けて、距離を取ろうとする彼女にヴィクトルはニコニコと笑うと、ドアに両手を付き魅利を閉じ込めた

ヴィ「知りたい？」

するりと右手で彼女の頬を撫でて瞳を覗き込むかのように見てくるヴィクトルに魅利は顔を赤くして、両手で押し返そうとしているが、ピクリとも動かす焦るばかりである

すると

後ろから声がかかる