守りたかったもの�� ページ18
その時、入り口をずっと見ていた薬研が声をかける
薬研「おい、勝が屋敷を離れるぞ」
その言葉に和泉守は一旦、Aを下ろし、刀を腰に差し再びAを抱き上げて薬研に声をかけた
和泉守「行くか、薬研、A」
薬研「あぁ」
『はい！』
堀川「3人共、気をつけて！」
和泉守「屋敷の見張り抜かるなよ」
堀川「うん」
和泉守は堀川の方には向かずに声をかけるが、向かないのは堀川の事を信用していて、なおかつ言われたことはしっかりやるからである。
堀川の返事を聞いた3人は勝海舟の護衛に気づかれないように後を追いかけていく
そして、追いかけてついた先は朝に勝海舟が仕事をしていた港だった
和泉守「会談が終わったと思ったら、すぐさま海軍に逆戻りか」
『働き者なんですね』
3人は色々なものが置いてある蔵の小窓から勝海舟を見ていた
薬研「お偉いさんも楽じゃないな」
海軍に指示を出している勝海舟は、三人から見られていることには気づかない
すると、薬研が声をかける
薬研「俺はこっちから周りを見てくる」
和泉守「俺とAは反対周りに行こう」
何処かに遡行軍が潜んでいないか、周りを見回りし警戒をするのである
和泉守の返答を聞いて、薬研は見回りに行き、Aは子供の姿を取る
狐の姿で和泉守と見回りするより、子供の姿で見回りをしたほうが周りを欺けるからである
薬研が行ったのを見届けた和泉守は、再び勝海舟へと視線を向けたが、ふと思い出したかのように懐中時計を懐から出して、見つめる
和泉守「土方さん、か」
『ふふ、堀川様に言われて懐かしくなりましたか？』
そんな和泉守を見て
口元に着物の袖を当てて、微笑むA
和泉守「あぁ、あの人のお陰で俺が今ここにいると言っても過言じゃねーしな」
『付喪神は、人に大切に扱われたものに付きますからね。私も元のぬし様達に大事に扱われていたから、ここにいる訳ですし』
窓の外へと視線を向けて遠くを見つめるA
その横顔は何処か寂しげであり、消えてしまいそうであった
そんな彼女の横顔を見て、思わず声をかける和泉守
和泉守「お前は何処にも行くなよ」
『え…？』
和泉守「だから、何処にも行くなって言ってんだ！」
『もちろんですよ、和泉様』
ぽかーん、としていた彼女だったが和泉守の真意が分かると、嬉しそうに笑い、照れて顔を背ける和泉守を覗き見るのだった
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兼さんオチじゃないです、オチ無しENDですっ！
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道化師ロキ - もう源氏兄弟ヤバイ(いろんな意味で)髭切の笑顔・・・・・コワッ！でも好きです。活劇には鳴狐なんで出てこないんだ・・・・ちょっとしか出ないなんて・・・マイ近侍鳴狐！・・・あ、話めっちゃずれとる、この話とても好きです！応援しています！！ (2017年9月21日 17時) (
レス) id: 091673db49 (このIDを非表示/違反報告)
シルビィ@刀剣love(プロフ) - アイリさん» 作者の贔屓具合が目立つ小説となっております← (2017年8月28日 21時) (レス) id: 86536f8349 (このIDを非表示/違反報告)
シルビィ@刀剣love(プロフ) - 紅桜さん» わかります！！でも、そこもかっこいいんですよね！！！← (2017年8月28日 21時) (レス) id: 86536f8349 (このIDを非表示/違反報告)
シルビィ@刀剣love(プロフ) - 紅桜さん» 遅くなりました！大典太がデレたらかわいいな、と思った末に書いてました！！源氏兄弟はちょっと我儘くらいがいいな、と思いましたw (2017年8月28日 21時) (レス) id: 86536f8349 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - 木に吊るされたまま言うのもなんだけど源氏も相当セコムだな…いや...刀剣男子全員か。特に源氏と新撰組と三条 (2017年8月25日 15時) (レス) id: d7cf6a6581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルビィ@刀剣love | 作成日時：2017年8月4日 2時
