守りたかったもの�� ページ17
蔵屋敷が見える屋根の上
薬研と狐姿のAが屋敷の門をみていた
こんのすけは、会談が見えるところで会談の様子を鈴に内蔵されているカメラで撮っている
屋敷をぐるりと囲うように番兵達が等間隔に立っていて、屋敷の周りは厳重であった
『番兵がいっぱいですね』
薬研「あぁ、これじゃあ迂闊に近づけないな」
『この姿で侵入できませんでしたし』
薬研「気にするな」
狐姿で屋敷内部に入り込もうとした、Aだったが番兵が多すぎて入り込めなかったのである
しゅん、と耳を垂らすAの頭を薬研が少し微笑んで優しく撫でる
その撫でる手つきが気持ちいいのか、擦り寄るA
薬研「こい、A」
『！』
薬研が腕を広げ、Aの方に向き直る
それを見たAは、これはたくさん撫でてもらえる？！、と思ったのか飛び込んだ
『えへへ、いっぱい撫でてください！』
撫でられたり、抱っこされたりするのが好きなA
そんな彼女は本丸でよく兄である小狐丸に抱きついているのを目撃される
薬研「……(可愛いんだが、小狐丸にくれっていったら、ボコボコにされるよな)」
的外れのことを考えている薬研に撫でられながら、Aはニコニコしていた
ほのぼのとしているように見えるが、神経は研ぎ澄ましていて、周りへの警戒を怠らない
夕方になると、和泉守と堀川がやってきた
和泉守は、薬研から渡されたAを腹にのせて瓦の上へ寝っ転がり懐中時計を見ている
堀川と薬研は入り口を見張る
堀川「この会談で260年守ってきた徳川の時代が終わるんだね」
和泉守「国広、今日と明日。会談を守りきれば任務は完了だ」
堀川「うん」
堀川は和泉守の方を向いた
なぜなら、和泉守がずーっと懐中時計を見つめているからである
堀川「懐中時計なんて懐かしいね」
和泉守「懐かしい？」
堀川「土方さんも持ってたでしょう」
和泉守「そうだったかー」
その返しに堀川は少しくすりと笑った
堀川「土方さんが最後まで守りたかったものって、本当のところは何だったんだろうね」
その言葉に和泉守は持ち上げていた懐中時計をおろし、目を閉じ少し笑ったような顔でいった
和泉守「お前に分からねんじゃ、俺に分かるはずもねーよ」
新選組副長土方歳三
彼が誠の旗のもとに掲げた信念とは、なんだったのだろうか
それは愛刀であった2人にも分からないものであった。
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道化師ロキ - もう源氏兄弟ヤバイ(いろんな意味で)髭切の笑顔・・・・・コワッ！でも好きです。活劇には鳴狐なんで出てこないんだ・・・・ちょっとしか出ないなんて・・・マイ近侍鳴狐！・・・あ、話めっちゃずれとる、この話とても好きです！応援しています！！ (2017年9月21日 17時) (
レス) id: 091673db49 (このIDを非表示/違反報告)
シルビィ@刀剣love(プロフ) - アイリさん» 作者の贔屓具合が目立つ小説となっております← (2017年8月28日 21時) (レス) id: 86536f8349 (このIDを非表示/違反報告)
シルビィ@刀剣love(プロフ) - 紅桜さん» わかります！！でも、そこもかっこいいんですよね！！！← (2017年8月28日 21時) (レス) id: 86536f8349 (このIDを非表示/違反報告)
シルビィ@刀剣love(プロフ) - 紅桜さん» 遅くなりました！大典太がデレたらかわいいな、と思った末に書いてました！！源氏兄弟はちょっと我儘くらいがいいな、と思いましたw (2017年8月28日 21時) (レス) id: 86536f8349 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - 木に吊るされたまま言うのもなんだけど源氏も相当セコムだな…いや...刀剣男子全員か。特に源氏と新撰組と三条 (2017年8月25日 15時) (レス) id: d7cf6a6581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルビィ@刀剣love | 作成日時：2017年8月4日 2時
