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15/身長と名前で反比例 ページ15

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【小太郎視点】


「馬鹿にしてないよ。純粋な気持ちで励ましてるだけだからね。ところでさセノビックって知ってる?」

「馬鹿にしてんじゃねェか」

「あれさ、何故か飲んでた謎の時期あるよな。背伸びたいとか言ってないのに親が勝手に買ってきてココア感覚で飲んでたよねアレ」

「誰の話だそれ」

「でもアレちゃんと日光も浴びないと効果ないらしいぜ」

「だから誰の身内話だそれ」


な、何だ、一体なんなのだこの銀髪女子は。

あの常時冷静沈着、何事にも大体が無表情でノリの欠片もない高杉晋助を『ツッコミ』に回らせるとは……。

加えてこの緊張下においてこの中身の無い心底どうでもいい会話ときたら、

これはまるで───、


「セノビックは純然たるココアなんだよ」

「違うな。アレは〇ート製薬の純然たる薬だ」


実家だ!!!


「お前たち、将来は良き夫婦(めおと)になること間違いなしだな」

「「何言ってんだお前ぶった斬るぞ」」


声を揃えるところがまた仲良しさんだ。

こんな状況においても、自然と零れた笑みに驚いた。こんなにも気持ちよく笑ったのはいつぶりだろうか。

こんなにも裏のない女子を見たことが、今まであっただろうか。


「オォォイ貴様らァァァ!! 何を幸せな空間に浸かっていやがる!! 俺達の存在は無視か!!」

「うるっせェモブキャラ!! 今後一切登場しねェ捨て役がべらべらと喋ってんじゃねェ!! 名もなきモブは大人しく傍観して防寒してろォ!」

「今何月だと思ってんだ防寒して何の意味があるんだぁ!?」

「詳しい時期に触れるな! そこら辺うやむやになってんだぞ!!」

「貴様が防寒だのと言い出したんだろうが!!!」


先程、顔面を踏まれ倒れた男の体の上でげしげしと激しい言い合いを繰り広げる銀髪女子とその相手。

下敷き状態の男が「う、ぐぉ」と時たま呻くがそんな蚊の鳴くような声は頭に血が上った両者の耳には入らないであろう。


「侍がネチネチ細かいことを気にするんじゃねェ! ハンパやるなら私が一から教えてやらァ!」

「上等だ天然パーマ! そこまで言うなら教えられてやらなくもないぐばぁっ?!」


───!?


「……A、よくぞ言いました」


突如、白目を剥いて倒れた男。
瞬く間もなく連なるように倒れていった全ての敵。

彼らの頭には大きなたんこぶ。

彼らの後ろには、右拳を優しく掲げた長髪の男性。


「さすがは私の弟子(むすめ)ですね」

「しょ、松陽……」

16/松陽のゲンコツは世界一痛い→←14/全く描写されてなかった刀



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佑依佳 - 万屋よ永遠なれは書かないんですか (5月8日 10時) (レス) id: 4b4e019a12 (このIDを非表示/違反報告)
佑依佳 - すごく良かったです。パスワードを教えてくれませんか (4月15日 10時) (レス) id: 4b4e019a12 (このIDを非表示/違反報告)
LIARPIERROT(プロフ) - こちらの作品のパスワードは作者様が作者ページに掲載してらっしゃいます。確認してからコメントしましょう。 (12月21日 20時) (レス) id: 7068d0a9b2 (このIDを非表示/違反報告)
- 初めて読みました。とても感動して続きを読みたいと思いました。なので続きを読ましていただきたくパスワードを教えてくれないでしょうか?これからも頑張ってください!! (11月19日 15時) (レス) id: fd0a1b2f31 (このIDを非表示/違反報告)
菖蒲 - 続きを読みたいのですが、パスワードを教えてくれませんか? (10月20日 12時) (レス) id: de6a447dfa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:糸針 | 作成日時:2018年9月21日 23時

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