禽も困しめば車を覆す

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《初めまして。今年東京大学に入学した新入りのライターでアイと申します。これからどうぞ宜しくお願いします。

まず、少しだけ私の話をせてください。

私は中学生の時に病気になり、中学校がまともに通えなくなってしまって、そのまま高校受験を見送ることになりました。

そこから数年治療に専念し、病状も落ち着いた頃…私はQuizKnockの皆さんに切っ掛けをいただき、大学進学を目指します。

しかし、ここで大きな問題が出てきました。高校を卒業していない私には大学の受験資格がなかったのです。

そういったことから、私は「高等学校卒業程度認定試験」に挑戦しました》

初めての記事を高認にしたいと言ったAの希望は受け入れられ、導入部分でAは自らの経緯を発表した。


《かつては「大検」。「大学入学資格検定」と呼ばれており、文字通り大学入学資格を有しない者に対して、「高等学校を卒業した者と同等以上の学力があるかどうか」を認定するための検定を行い、その合格者に対して大学入学資格を与えるものでした。

「大検」自体は2004年度末に廃止されましたが、大まかなところを引き継ぎ「高等学校卒業程度認定試験」。「高認」に移行されました。

高認は年二回、文部科学省が実施している国家試験です。

どういう人が受験可能かと言うと…》

初めての記事は校閲が終わるまでに三回の再提出を行うことになった。

試験科目は？
合格基準は？
科目免除要件などは？

細かいところのソースや、事実確認に時間を費やしてなんとか形になった。四回目、今回Aの校閲に当たってくれた山森に記事を添付してメールを送る。

同年代くらいの女性とのやりとりは、未だに苦手だったので書面での会話だけで済んだことにAは凄く安心した。

山森の仕事も早く、提出の次の日には、確認作業が終わっていて。

《まとめのところ、Aさんの感想を入れてみたら？》

と、提案された。提案された結果。

《高等学校卒業程度認定試験合格者は高等学校卒業とは少し違いますが、どちらも国が定める区分では高等学校卒業となってます。

様々な理由で高校に行けなかった人、高校を途中で諦めることになってしまった人。…そんな人達が「専門的な知識を学びたい」「新しい自分になりたい」…そう思ったとき「高認」も選択肢のひとつだと…私は思っています》

《人生は勇気次第で、縮みも、広がりもするのです》

と、有名な作家の名言を引用して記事を締めくくった。

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