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食堂にて約束の時間の10分前から、ノートを開き、ボールペンを持って待っていた。しかし、約束の時間がやってきたのにも関わらず目的の人物はやってこない。 その間、ノートに一文字も増えることは無かった。

気付けば五分くらい時間から過ぎていたが連絡すらない。ただ、Aも事故に巻き込まれたのか病気で倒れているんでは、などと心配してあげれるような相手ではない。

どうせA相手に五分くらいの遅れなら遅刻だと思ってないような輩だというのは偏見だと思うが、同時に当たっていると思う。

だから、やってきた相手からは。

「ここにいたんだー」

軽くの謝罪もなかったし。

「人混みにいると、全然分からなかったよー」

『……ッ……!』

Aを虐めていたころを思い出す物言いに、「根暗だから」、という言葉が幻聴として聞こえた。Aの鍛えられた表情筋が引き攣る。

こいつの顔を思いっきり殴りたい。自分がワンコイン払って買った目の前に置かれている冷めてしまったホットだったカフェラテを頭から掛けてやりたい。

と、Aの汚い心が嘲笑っている。悪魔ではなくAを。

そんなことをすれば、今までの我慢と計画が全て水の泡。それに悪者になるのはAのほうだ。飲んでいたカフェラテにはガムシロップをひとつ入れたはずなのに苦くてAは唇を噛んだ。

「…どうしたの?」

『いっいや、大丈夫です!…ちょっとお手洗い行ってきていいですか?』

明らかに奇妙な固まり方をするAにあざとく唇を触りながら尋ねてくる悪魔がいる。

悪魔に打ち勝つために顔をあげて口角を釣りあげたけど中途半端な笑顔だろう。でも。

「いいよー」

悪魔は特に気にしなかったらしい。Aの座っていた向かい側の席に座り、カバンの中のスマホに手を伸ばしていた。

『じゃあ、ちょっと行ってきます』

それに頭を下げて、軽く広げていたノートを机の端に寄せ席を立った。

とりあえず1回悪魔から離れる必要があった。




「____です!今日からよろしくお願いします!」

悪魔が突然、QuizKnockのオフィスにやってきた。誰かの繋がりとかではなく、書類選考、記事選考、面接を通り抜けて、Aと同じようにTwitterの応募からライターとして採用されたみたいだ。

『……っ……』

Aは息苦しくなって口を慌てて抑えてしまった。

悪魔の初の記事の内容がAの次に編集部に提出しようとしていた記事のネタだったからだ。

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わらべ(プロフ) - 和奏さん» とても返信遅くなりましたがコメントありがとうございます!夢主のこと好きって言って貰えてこれ以上ないくらい幸せです!ひとくせある子が好きなので今回の夢主も気に入っていただけると嬉しいです!また読みに来てくださいませ! (2022年1月23日 20時) (レス) id: de37784df7 (このIDを非表示/違反報告)
和奏(プロフ) - わらべさんのお話はどれも夢主ちゃんのことが大好きになるので不思議です…更新のたび覆されてワクワクするし最高です〜!これからも応援してます。 (2021年12月31日 23時) (レス) @page44 id: ea0b227b7d (このIDを非表示/違反報告)
わらべ(プロフ) - すみれさん» コメントありがとうございます!好き嫌いが極端に出そうで中々進んで行かない作品ですが、本当に書きたいものを書きたいままやっていました!そこで1人でも好きと言っていただけたので本当に嬉しいです!更新は遅めですが頑張ります! (2021年10月11日 20時) (レス) id: 34cdc8231e (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - めっちゃ好きです〜更新楽しみにしてます!! (2021年10月8日 17時) (レス) id: 84d3b4ed7e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わらべ | 作成日時:2021年4月17日 12時

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