シルバーリング２ (ページ1)

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体育館に着いて裏口から入った。

舞台袖から少し覗いた。

えっ？こんなにいるの！？

こんなに大勢の人を見たら突然怖くなってきた…

でも、ちゃんと確かめなきゃお互いの気持ちを…

時間が来て舞台に上がった。

でも、二宮先輩が来ない。

何分か待ったけど来ない。

そしたら、一部の人達が騒ぎ出した。

｢本当は違うんじゃないの｣

｢あの女の妄想じゃない？｣

｢だって可愛くないもんね。｣

悪口が聞こえてきて逃げたいのに足が動かない。

いい返すことも出来ず泣きそうになったその時。

？｢遅れてすみません。仕事が立て込んでて。｣

｢櫻井…先輩？｣

翔｢リングを交換するのは二宮じゃなくて俺です。｣

司会｢えっと…それでは櫻井さん愛の告白をどうぞ！｣

翔｢好きです。付き合ってください。｣

この場にいることが怖くて｢はい。｣と返事をしていた。

なんとかリング交換式は終わった。

櫻井先輩の提案によりほとぼりが冷めるまでは恋人のフリをすることになった。

でも、なんで来なかったんだろう…

やっぱり最低な人。

ただ、遊ばれてただけだったのに期待した私がバカだった…

でも、今回のことで自分の気持ちを知ってしまった。

最低だって思っても裏切られてもこんなに悲しいのもあの人のことが好きだからだ。

今更気づいたって辛いだけなのに…

もっと早く気づいてたら好きになる前にやめたのに…