4話 ページ6
安室side
結局この女性はハムサンドと紅茶を頼んだ。
安「そういえば、名前はなんと言うんです
か？」
ハムサンドを作りながらさりげなく会話をする。名前さえ聞ければ後で調べられるが...
「Aです。」
安「...Aさんですか!素敵な名前ですね。僕は
安室透と言います。よろしくお願いしま
す。」
「安室さんですね！こちらこそよろしくお願いします。」
...何故名字を言わなかった。たまたまか？しかし変に言及すると怪しまれるため、今はやめといた。
安「Aさんって、最近米花町に引っ越して来ま
したか？初めて見かけたので...」
「そうですね。昨日米花に来ました。」
安「昨日ですか...。家はポアロから近いんで
すか？」
「はい。歩いて大体10分くらいですよ。」
安「..では、また来て下さいますか...?」
「うーん、安室さんのハムサンドが美味しかったらまた来ます。」
ふふっとイタズラっぽく笑うAさん。こんな綺麗な人を疑いたくはないが、正直まだ全然怪しい。
安「それは責任重大ですね...。
..はい。ハムサンドです。」
「じゃあいただきます。......っ...」
ハムサンドを食べて固まるAさん。まさか美味しくなかったのか...?!
安「すみません...お口に合わなかったで___」
「美味しいですよ安室さん!!どうやったらこんなに美味しくできるのか知りたいくらいです...!」
予想外の反応に一瞬戸惑ったが、内心ホッとした。
安「ははっ、大袈裟ですよ。ありがとうござい
ます。」
「また来ます！絶対来ますね！」
安「嬉しいです。待ってますね。」
「はい!」
見かけによらずAさんは、元気で明るい人なんだとわかった。
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作者名：銀雪 | 作成日時：2018年11月16日 2時
