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1話 ページ3

カランカラン

アンティーク調のドアベルに耳を傾けながら、クラシカルな店内に足を踏み入れる。
すると、今日も笑顔の素敵な梓ちゃんに声を掛けられた。

梓「Aちゃん、いらっしゃい!今日もカウンター?それとも、テーブル席かしら?」

『梓ちゃんお早う。今日もカウンターでお願いするね。あと、カラスミパスタとアイスコーヒーお願いね』

梓「畏まりました!ごゆっくり〜」

そう言うと、梓ちゃんは料理に取り掛かった。

ジュージュー
ザクザク、トントントントン

軽やかな調理音をBGMに、私はPCを起動した。

『…うん、今月も売上は上々。菊川さんも調合してあげたシャンプーが髪に合ってるみたいだし、あの人もいい感じ』

そんな事を呟きながら店の帳簿を付けていく。
すると、いつの間にか近くにいた安室さんに声をかけられた。

安室「Aさんお待たせしました、ご注文のカラスミパスタとアイスコーヒーです。…ごゆっくりどうぞ」

『あら、安室さん。御機嫌よう。いつ来たのかしら?』

安室「ふふ、つい先程ですよ。あ、Aさん…今日は時間が取れそうなので、後でお店にお邪魔してもいいですか?」

『勿論!私も久しぶりに安室さんの髪に触りたかったですし、丁度良かったです』

安室「では、15:00にお店で」

安室さんと口頭で午後の予定を入れてから、作ってもらったパスタに口を付ける。
うん、今日も相変わらず美味しい。流石は梓ちゃん、安定の腕前だ。

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作者名: | 作成日時:2022年4月4日 19時

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