大事な人ほど【轟焦凍】2 ページ7
『えと……あれは、友達…………だよ、ね？』
焦凍「……」
『……行こ』
何かを察した私は焦凍くんと爆豪くんのどちらにも背を向けて言った。
早く目を背けたかった。
あんなにも応援してくれて、相談にも乗ってくれた焦凍くんに。
私じゃない誰かと笑い合う爆豪くんに。
足を踏み出すとぐい、と手を引かれた。
『ちょっとどうしたの……私、家帰りたいんだけど……』
早く1人になって泣きわめきたい気持ちだった。
焦凍「ちょっとだけ付き合って…頼む」
『……』
こんなに私に懇願する焦凍くんなんて初めてだ…。
気づいたら私は了承していた。
『ここは……』
焦凍「俺のお気に入りの場所」
『綺麗……』
ちょっとした高台に位置するこの場所は夕方ということもあって、街がオレンジ色に輝き、とても綺麗だった。
『でもどうして私を連れてきたの？』
焦凍「俺も…好きな奴がいるんだ」
『そうなんだ……』
焦凍「でもそいつは、違うやつのことが好きで俺のことなんて見てくれない。その…なんていうか、嫉妬とか…そういう汚い感情を全部ここで洗い流してるんだ」
『私の気持ちも洗い流されるかな』
焦凍「俺が隣にいるから、洗い流されるまでここにいよう」
『そういうのはっ…好きな人に言いなさいよっ……うっ……うぁ……』
焦凍のくんの優しさに触れて涙が出た。
大粒の涙をボロボロ流す私に焦凍くんは何も言わずにそばにいてくれた。
『ごめん…落ち着いたよありがとう』
焦凍くんの肩を借りて泣いてしまった……。
お陰で焦凍くんのシャツを私の涙で濡れてしまっていた。
『本当にごめん…こんな私に付き合ってくれてありがとう』
そう言って座っていたベンチから立ち上がろうとした時、焦凍くんが勢いよく私の手を引き、焦凍くんに覆いかぶさるように崩れ落ちた。
『ちょ、さっきから何…「好きだ」…え？』
焦凍「本当はずっと前から爆豪に彼女がいたこと…知ってた。でも、それを知ったらAはもう、俺に相談することもなくなってしまう…だから言わなかった」
焦凍くんの口から溢れでる告白に私は開いた口が塞がらなかった。
でも、ただ１つ言えること。
嬉しかった。
こんなにも私を思ってくれる人が近くにいたなんて。
すいませんっ…文字数の関係で次に行きます。
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mmmao0902(プロフ) - はなさん» わかりました！かっこいいですよね、ヴィラン連合…。ご期待に添えるよう頑張ります！ (2020年1月10日 17時) (
レス) id: 525671e34d (このIDを非表示/違反報告)
はな - 轟くんの話めっちゃ好きです！！リクエストできたら荼毘と死柄木お願いします！ (2020年1月5日 17時) (レス) id: 32e6686df9 (このIDを非表示/違反報告)
mmmao0902(プロフ) - なななさん» そう言っていただけて嬉しいです！相澤先生ですね、わかりました！ (2019年12月18日 17時) (レス) id: 525671e34d (このIDを非表示/違反報告)
ななな - とってもキュンキュンしました、、、！(切島最高かよ、、、！)更新頑張ってください！！！ リクエストしてもよろしいでしょうか？相澤先生お願いします！ (2019年12月13日 19時) (レス) id: ada968583f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mmmao0902 | 作成日時：2019年11月20日 19時
