【wrwrd!】嗤うのは軍のマネキン

捨肆話 ページ23

城の中を見て回っていたら、すっかり時間に遅れるところだった。

「おー、全員揃ったな。今日はゾムの隊との合同練習だ。いつも通り気張れよー」

「えっと、先輩今から何が起こるんです？」

「良くいえば合同練習、悪くいえば内ゲバ…手っ取り早く言えば集団での喧嘩スっかね」

「えぇ」

確かに目の前では合計100を超える男達が練習という名目で楽しく喧嘩をしているようにしか見えない…まあ、コネシマさんとゾムが無双してお互いに戦っているが

「とりあえずAは中心(コネシマ達)には近ずかないほうがいいッスね。人も飛んでくるんで要注意ッスよ。んじゃ、頑張って」

といって先輩も真ん中に突っ込んで行った

「とりあえず、伸びた先輩達を避難させるか」

一人、一人、着実に運んでいく中、仮設した避難所(笑)には気がついたゾム隊とコネシマ隊の人達が喋りながらゾム、コネシマ、ショッピの３人の三つ巴の戦いを見ている。

「あれー？なんか、減らないんだけど…ってこの人たちって確かシャオロンの所の…ってことは！」

伸びた兵たちを運んでいる内に、いつの間にか乱入したシャオロン隊が更にカオスを掻き立てている。

「あちゃ…流石にやばいかもなぁ」

いつの間にか4人の乱闘となっているのでほかの兵も素早く回収し、避難所(笑)の所に持っていく。

「さてと、これって止まりませんよね？」

近くにいた、ゾム隊の副隊長に話しかける

「ああ、お互いが倒れるまでな。」

ふと見れば遠い目をしていた

「そんじゃあ、アレ止めてくるのでトントンさんを呼んどいてください」

「分かった。だが、アレを止めれるのは書記長くらいだぞ？」

「はい。被害がこれ以上でないようにするんでその内に」

「し、死ぬなよ！」

さてと、ひとまずこれで内ゲバは大丈夫か

「しんぺーさん。あの4人気絶させるつもりで攻撃入れるんで、そんときはお願いしますね」

「ほーい」

その返事を聞いて、駆け出す。さっき避難所(笑)を仮設した時にしんぺーさん呼んでてよかった。


「はーい。失礼しますよー」

そう言って乱戦している4人の懐に入り込むと、突然の登場に4人とも一瞬固まったので、その隙をついて、攻撃を入れる。

取り敢えず、近くにいたシャオロンに鳩尾を狙って1発入れ、シャオロンが吹っ飛んでよそ見をしているゾムさんを背負い投げし、コネシマさんを巻き込んで吹っ飛ばし、唖然としているショッピ先輩を後ろから気絶させた。

「よし！」


後はしんぺーさんに任せよう！

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