陸話 ページ15
グループ分けが始まって数分もしない内に決まった順ですでに戦闘が開始されており、自分たちのグループも始めようとしていた。
誰かの合図により、一斉にぶつかり合う
「よっと…」
合図と同時に後ろに飛び、離れれば残りの9人が殴り合っているのを眺める。
「あららぁ…周りが見えてないなぁ。敵のひとりが逃げても気づかないと来たか」
普通ならそういった事にも気を配る必要があるのだが、ここの奴らは見込みなしって所か。
そして、数分もしない内に9人はお互いを潰し合い全員が倒れてしまった
「こりゃダメだな」
とため息をつけば隣にシャオロンがいて
「せやな。見込みゼロやな」
と同じようにため息をついた。ここまでとはさすがに思ってなかったらしい
「どうしましょう？」
「Aはリドラの軍人を５対１で仕留めたって戦歴があるしなぁ。やらなくても良かったんやけど」
「さすがに信じませんよ。だからこそこうやって参加してるんじゃないですか」
「でもなぁ。これじゃあ相手にならないやん」
「ですよねぇ」
「まあ、ええわ。この件はグルッペンに直接通しておくからAは合格って事で」
「ええ？そんなんでいいんです？」
「まあ、見込みがあればなんでもええやろ。合格通知がされた奴は説明も兼ねて食堂に集まることになってるから」
といい、どこか見覚えのある黒い軍服と食堂までの案内が書かれた紙を渡された。
「その服きて食堂に行ってな。一応会ったことの無い幹部もいるけど話は通してるから服の事で聞かれても俺が渡したって言っといてくれや」
と、別の場所へ行ってしまった。
「何処かで見覚えあるんだけど…んん？」
いくら過去の記憶を辿っても出てきそうもないので思い出すのは諦めて食堂に向かう
途中で、更衣室と書かれた部屋があったのでそこで着替え鏡を見てみると、懐かしい姿が写し出された
「うわっ、懐かしー。見覚えあると思ったら前世で着てた服に似てるのか」
確か、あの軍服は刀を貰った時に一緒に貰った貰い物であり、先輩からの唯一の最後の贈り物だった。刀等の武器はあの家にあったから良かったが、服だけは何故か無かったので少しガッカリしたのだがこういった所で反映されてるのだろうか？
とりあえず、腰に刀を挿し、背中にはライフルを背負い腰の後ろにナイフを備え、懐には銃を入れ、投げる様は裾の中に隠した。
最後にマントを羽織り、フィンガーレスグローブをはめて更衣室を出た。
「よし！食堂に行くか」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 387人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
緋咲朱音(プロフ) - のら猫さん» コメントありがとうございます。天の声から天声→テンセイって感じですね〜 (2020年4月29日 2時) (
レス) id: 2e4c6d8cbb (このIDを非表示/違反報告)
のら猫 - 面白くて好きな作品です！もしかしてですが、ロボロのテンセイは天声からですか？もう出てるかも知れませんが。違ったらごめんなさい (2020年4月28日 3時) (レス) id: bffbd9afc8 (このIDを非表示/違反報告)
緋咲朱音(プロフ) - ケト。さん» コメントありがとうございます！ケト。さんの言う通り嗤うマネキンが題名やプロットの元ですね。まあ、関係無くなりつつありますけどね。一応、その歌の要素も取り入れて書きたいと思ってますので、随時更新をお待ちください。 (2019年3月14日 9時) (レス) id: b92b6f4b64 (このIDを非表示/違反報告)
ケト。(プロフ) - すごい面白いです……！更新楽しみです！思ったのですが、GUMIちゃんの嗤うマネキンって曲が元なんですか？違ったらごめんなさい！ (2019年3月13日 18時) (レス) id: 522e4f0622 (このIDを非表示/違反報告)
緋咲朱音(プロフ) - ロアさん» コメントありがとうございます。ネタが思いつく限りは頑張りたいと思います。続編が行くまでは頑張りたいと思いますので、これからもこの作品をよろしくお願いします。 (2019年3月13日 9時) (レス) id: b92b6f4b64 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：緋咲朱音 | 作成日時：2018年11月19日 21時
