『PHYCHO-PASS』偽神を生んだ研究録 (ページ6)

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[人間は人間を用いることで解析できる]
これはカウンセラーを見ていて思いついた。

[人間を解析する]
これはすなわち[人間を理解する]と言い換えることができる。

カウンセラーの多くはまず相手をよく観察し、その人がどのような精神状態なのか、何を悩んでいるのかを考え、相手が話してくれた悩みの理由(情報)を元に判断する。

この判断を機械化すればこの研究はまた一歩先に進むのではないか？
そう考えた結果、私の仮説は正しかったことが証明された。

[人間は人間を用いることで解析できる]というのは単なる比喩で、勿論そのシステムは全てコンピューターで行う。

千を軽く越えるスーパーコンピューターを並列に繋ぎ、その全てを纏める核…人間の脳を限界ギリギリに模したAIを導入することで、まだ不安定ではあるが喜怒哀楽の感情を把握できるようになった。

人間と同等かそれ以上の演算能力を持つ膨大な数のスーパーコンピューター。
それを取り纏めるAI。

これは人間の精神状態を解析するだけでなく、これからの私達の研究にも大いに貢献してくれることだろう。

明日からは私も現場に復帰する。
更なる進展を目指す為、頑張ろう。