『PHYCHO-PASS』偽神を生んだ研究録 (ページ4)

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P03　5月20日ページ4

5月20日

今更こんな事を書く必要はないかも知れないが…
あれでも私の身に何かあった時の事を考えると必要になるかも知れない。

私の名前は逢郷周斗(おおざとしゅうと)。
とある研究室の室長で、１つの研究を担当している。

その研究とは、
[生体場の解析による精神の数値化]。
私達が総称として[シビュラ]と呼んでいるものだ。

その内容は、人体から発せられる電磁波や体温、呼吸のリズムや心拍数、その他諸々を数値化し統合。
その結果で人間の精神を数値化させるというものだ。

これによって何が起こるのか？
まずそれをこれから書いていきたいと思う。

初めに、人間は見た目だけでは完全にその人の性格を特定することが出来ない。
怖そうな人が実はとても優しかったり、大人しそうな人が実はとても暴力的だったり。

私はこれを数値として現すことで特定できると考えた。
人の性格とは即ちその人の精神状態である。
これが分かるとあの人は優しい。
この人は短気だ。
などと簡単に分かるようになる。

では、これがもたらす利点とはなんだろうか？
それは次のページに書き記すとする。