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三百六十六話 ページ37

御園「わかるのは、状態が“悪化”しているのだろうということだけだ
 考えたくはないが…最悪の場合… 死…」
ハイド「リヒた〜〜ん、オレ死んじゃうっスよ〜〜!」
リヒト「うるせえ悪魔」

御園の口から発せられる不穏な言葉を聞き、喚いた。
目がかすかに潤んでいるように見える。

御園「椿が行方をくらませている今
 このまま時間だけが経ってしまうのはだめだ」
ハイド「つったってどーするんスか!」
御園「僕がひとつ思うのは…」
ハイド「あっなんだ、案あるんスね」
御園「…キサマやかましいな」

大きな声で答えるハイドに、苛立ちを含んだ声で言った。
同じように動けなくなるならそりゃあ焦るでしょうな…

御園「C3が使う道具
 あれはあまりにも主人の武器に似すぎていた

C3側が協力をしてくれるなら
何か手がかりを得られるんじゃないか?」

…正直、自分達を閉じ込めているC3に
他の皆があまりよくない感情を抱いていたら
「協力できない」と言われたらどうしようと思っていた。

杞憂だったみたいでほっとする。
司令塔のような立場の御園がそう考えてくれているなら、
皆の意見は固まったようなものだろう。

弓景「…協力、ね…」

何かを考えているように座っていた。
そのうち弓景さんがこちらに向き直る。

ハイド「ちょっ…そーゆー前提が成り立たない話はナシっスよ!
 C3が吸血鬼に協力するわけないっス!
どーせ今の状況だって、サーヴァンプ半分力なくして
好都合とか思ってるっスよ!?」
御園「しかしほかに…」

人間は力をなくすことなどない上、攻撃されることもないから
そう考えられるのだろうが…吸血鬼からはどうだろう。

特にヒューはC3を嫌っていた。
今のような状態でなければ、確実に反対されていた。

…でも、きっとそれ以外に妙案は思い浮かばない。
そういったことを言おうとしたとき、
黙っていた盾一郎さんが椅子から立ち上がった。

盾一郎「吸血鬼の生態について、詳しい研究者を知っている
 C3(ここ)の非常勤研究員だ。その人を呼ぼう
力を戻す方法を何か知っているかもしれない」
弓景「…!?」

難儀な話し合いの中、そう言ってくれた。

研究者とかいたんだ。
…捕まえることもするんだから、そりゃいるよな。

御園「研究員…そいつが協力的なら、
 それは願ってもないことだが…」
真昼「車守さん…」
ハイド「いや…いやいやいや!」

協力的なC3の社員に怪しさを感じたのか、拒否するように声を荒げる。

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作品ジャンル:アニメ
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識玖(プロフ) - ハムハムさん» コメントありがとうございます!いえいえ、ご指摘いただけて嬉しいですm(_ _)m 今現在、必要な部分を一巻から多めに書かせていただいております。アドバイスなどありがとうございました! (2016年9月23日 19時) (レス) id: ec5b32c672 (このIDを非表示/違反報告)
ハムハム - あと夢主を多くだすなら漫画の場面全て書くのではなく、夢主の行動がわかる必要な部分をなるべく書くようにするといいとおもいます!更新頑張って下さい! (2016年9月22日 21時) (レス) id: 895fe76255 (このIDを非表示/違反報告)
ハムハム - いつも楽しく読ませていただいております!355話のフードを咥えさえる理由何ですが“痛みに耐えるため”ではなく“舌を噛むことを防ぐため”です!ハツコメなのにいきなりの指摘で申し訳ありません! (2016年9月22日 21時) (レス) id: 895fe76255 (このIDを非表示/違反報告)
識玖(プロフ) - マリモルンさん» コメントありがとうございます!やはり妹さんの出番少ないですよね; 無理に入れると矛盾が生じてしまうのが怖いので、なるべく発言は心の中にしていました・・・せめて真昼などの身近な人達と一緒のときはなるべく話させるようにさせていただきます! (2016年2月11日 19時) (レス) id: ec5b32c672 (このIDを非表示/違反報告)
マリモルン(プロフ) - いつも読んでます!!でも少し欲を言うならもう少し夢主を出していただけると嬉しいです。夢小説なのでその主人公が出ていないのは夢小説と言えるのでしょうか...意見してしまい申し訳ありませんでしたこれからもがんばってください! (2016年2月11日 7時) (レス) id: 5e0941f9d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:識玖 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/silky04062/  
作成日時:2016年1月30日 22時

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