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話してくれないかもしれない
それでもいい、俺が伝えたい
モトキから伝えたられたのは貸部屋
普通のマンションの一室だった
何度かインターホンを押したが返事はない
恐る恐るドアノブを回すと鍵はかかっていなかった
息するのも忘れそうな緊張の中、足を進めた
部屋の扉を開けたが、Aは見当たらなかった
テーブルには豪華な料理
俺の為にがんばってくれたのに…台無しじゃねぇか
隅にいるのかと思い一歩踏み出した途端
倒れているAを見つけた
「A!?おい、しっかりしろ!!」
Aを抱えながら119に電話をした
俺があんなこと言わなきゃ…
後悔の波が押し寄せて涙が溢れる
「Aが家で倒れてた!!今救急車呼んだ!!」
『え!?俺たちもそっち行く!!』
マサイとモトキも駆けつけてくれ、間もなく救急車が到着した
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「俺が…あんなこと…くっそっ…」
「シルク、あんま自分を責めすぎんな」
「Aに別れようって言われてたらシルクもこうなってたかもよ?」
医師によると、命に別状はなく、今は眠っているだけらしい
かなりショックな出来事があったんじゃないか、って言われた
ごめんなさい、すごく心あたりがあります
「A…」
病室に入り、改めて顔をみると涙の跡がたくさんあった
「ごめんな…俺とAが別れるなんてありえねぇからな?」
手を握りしめながらAに伝える
届いてっかな?
はやく起きてくれよ…
「………諒…?」
「Aっ!!」
「なんで、諒がっ…」
「ごめん、A。俺、いつもの仕返ししてやろうと思ってAが企んでたドッキリ予測してそのまま返した。でも…これは本気でやっちゃダメなやつだったな」
「私こそ、こんなドッキリしようとしてごめんね。諒がどんな反応するか気になってやったんだけど…こんなことになるなんて思ってもみなかった」
「…別れるなんて、絶対ありえねぇから」
「よかった…私も絶対別れたくない」
誤解も解け、どちらからもなく抱き合った
「A、手出して」
「え?…あ、これ…」
「置いてったろ?」
「うん…ついカッとなっちゃって」
「次、指輪プレゼントするまで絶対つけといて」
「もちろん」
医者から今日帰っても大丈夫だと言ってもらえたので、諒と二人で家に帰ることにした
あ、モトキとマサイは「邪魔者は帰るね〜」と早々に帰ってしまっていた
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オレンジジュース - 面白すぎて、可愛すぎて涙がッッ。゚(゚´Д`゚)゚。 (2022年10月25日 20時) (レス) @page30 id: 31ad913b27 (このIDを非表示/違反報告)
モモカ(プロフ) - かわい、 (2021年10月4日 23時) (レス) id: 9e4eb5cb24 (このIDを非表示/違反報告)
芽衣美(プロフ) - ゆりりんさん» ありがとうございます^^作者もニヤニヤしちゃいます← (2019年12月2日 6時) (レス) id: 68f4a43acb (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 二人の反対言葉の掛け合い、本当に可愛いです! (2019年12月1日 23時) (レス) id: 638a835745 (このIDを非表示/違反報告)
芽衣美(プロフ) - 龍火さん» ありがとうございます!いいネタが思いつかなくてスランプ状態ですが頑張ります!!w (2019年11月29日 0時) (レス) id: 68f4a43acb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:芽衣美 | 作成日時:2018年3月28日 2時