シルクロードにドッキリするだけの短編集

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Aside




『もしもーし！』

「…もしもし」

『どう？うまくいってる？』

「…諒に、先読みされて」

『え！？』

「別れちゃった…」

『はぁ！？いや、冗談だろ？』

「諒に、出てってって言われた…」




言われたことを思い出してまた涙が溢れてきた

自業自得だな…




『俺、シルクと話してくる』

「ありがと、モトキ」




今回の協力者であったモトキ

遅いから気になって電話してくれたんだろうけど、こんなこと聞くことになるなんてね…思ってもみなかったと思う




実は、1つ部屋を借りて

誕生日パーティーの準備をしていた




テーブルに並べた料理

冷蔵庫に入れてある誕生日ケーキ

戸棚においてあるプレゼント

…もう要らないよね




テーブルに歩み寄り、お皿を持ち上げようとしたけど、どうもうまく力が入らない

そんな自分に怒りがこみ上げて

自分の感情がよくわからなくなった




大好きな諒に突き放された絶望

自分の身体なのに言うことを聞かない身体




「りょう…」




私はその場に座り込んで

そのまま意識を手放した_______




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