シルクロードにドッキリするだけの短編集

引っ越しドッキリ ページ11

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「…私、引っ越しするんだ」

「は？…いつ」

「……明日」

「おまっ、なんでもっと早く言わなかったんだよ！！」

「………ごめん」




ご安心ください。

ドッキリです。←

引っ越すってのは本当なんだけど

めちゃくちゃ近場

むしろ諒の家に近付くんだよね



今日は仕事が休みで諒の家に来ていた

私がごはんを作って諒に食べてもらって

くつろいでいた時に私が仕掛けたドッキリ

思ってた以上に諒が怒ってる

じっと見つめてくる諒の瞳

私はそれに目を合わせられなかった




「…なんで引っ越すん」

「会社の転勤。1ヶ月前から決まってた」

「じゃあもっと早く、」

「だって！…諒と離れたくないから…」

「A…」

「ごめん…言いたくても言えなくて…諒の笑顔見るとさ」

「…なぁ、どこに引っ越す？俺おまえがどこにいたって会いに行くからさ、俺だって離れたくない」




私の手を握りしめる諒

その手を一度離してもらい、カバンに手を伸ばし、引っ越し先の地図を見せた




「…ここです」




すぐさま地図を取り、場所を確認する




「……え、ここ？」

「うん、そこ」

「は！？！？」




目を丸くする諒に、ついつい笑ってしまった




「遠くに引っ越すなんて言ってないでしょ？笑」

「おま、もお！！！まじで会えんくなるかと思った…」

「近くにいるから大丈夫」

「なんならさ…」

「ん？」




「もう一緒に住まねぇ？」




しばらくして、私と諒の同棲生活が始まった




end.

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