シルクロードにドッキリするだけの短編集

ナンパドッキリ ページ36

.



「あれ、Aさん？」

「あー！久しぶり！」



これは諒と待ち合わせしている時のこと

諒は打ち合わせに行っていてその後合流したら買い物に行く約束をしている

そして今現れたのは、元バイト先の後輩くん



「Aさん、相変わらず美人すね〜w」

「お世辞はいいってw…あ、ちょっとお願いあるんだけど、いい？」

「そりゃあ、Aさんのお願いならもちろん！」



ではやっていきましょう。

ナンパドッキリ〜！！



「りょーかいっすｗ俺殴られたりしませんかね？」

「あー、それは大丈夫だと思うよw」



後輩くんに説明し終えた所で諒から「もうすぐ着く」と連絡が入った



「じゃあよろしくね！」

「うっす！」



.




シルクside



ちょっと打ち合わせ押しちまったなぁ

A、だいぶ待ってんじゃねぇかな

あいつ可愛いから、ナンパとか＿



「マジかよ」



待ち合わせ場所で目に入った光景

＿ナンパされてんじゃねえか

Aに詰め寄る男

困ったAの表情

あー、走ってくるんだった



と、その瞬間

男がAの手を取った



ﾌﾟﾂﾝ＿



「すんません、俺のんになんか用っすか？」

「あ、やっと来たんですね。ずっと一人で待ってたんで、お話ししてただけですよ」

「…手、離してくんないすかね」

「俺だったら一人で待たせたりしないけどな〜」

「…待たせたことは悪かったけど、俺のなんで、諦めてください」

「そんなに大切なんですね？」

「…俺にはこいつしかいないんで」

「……Aさん愛されてますね〜！！」

「…は？」



さっきの悪い男の表情は消え、

満面の笑みを見せる男



「でしょ〜！？こんなに愛されて幸せです」

「え、まじなに？は？」

「この子ね、元バイト先の後輩くんなの！」

「さっきはすんませんっした！」

「…あー、やられた」

「「ドッキリ大成功〜！！！」」



今思い返せばまぁ恥ずかしいこと言ってたぜ？

まじかよ…

耳赤くなってんのが自分でもわかる



「俺の、ってめっちゃキュンってした…」

「…だってそーだろ？」

「うん、私は諒のだよ〜！」

「まじ羨ましいっす！俺も彼女ほし〜」



ニコニコ話すAの姿になんか俺も笑いが込み上げてきて、恥ずかしさは消えていった



「協力してくれてありがとね！」

「全然いいっすよ！楽しかったんでw じゃ、お幸せに！」

「ありがとう！…諒？」

「待たせてごめんな、行くか」

「うん！」



繋いだ手はぜってー離さねぇから



.

年明けドッキリ +お知らせ→←反対言葉ドッキリ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す