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「まさか。そもそも私をポートマフィアから追い出したのは貴方でしょう?」

「君は自らの意思で辞めたのでは?」

「森さんは恐れたのでしょう?いつか私がボスの座を狙って、貴方の喉笛を掻き切るのではと…かつて貴方が先代にしたように。」

その言葉を聞いた首領は口角を上げ面白い、とでも言うように微笑っている。

「鬼は他者のうちにも鬼を見る。私も貴方と組むなど反対です。では。」

太宰の全てを見通すような、気味の悪い笑みは森鴎外だけではなく、私自身にも降りかかっていた。

「うげ、太宰さんに絶対気づかれてる」

そう呟くと、もっと口角をあげニコニコとしている。
地獄耳かよ。

その後解散となり、ポートマフィアからは帰ることができた。
首領のお言葉によると今日、双黒が一夜限りだが復活するらしい。そして、其の双黒に因って反ギルド共同戦線が始まると。



願わくばそれを一番近くで見たかった……双黒って…中也さんと太宰さんで構成されるコンビで裏社会災厄のコンビでもある。それを見たくないものなんているのだろうか……

そう生姜焼きを食べながら双黒に思いを馳せていると電話がかかってきた。
もしや、中也さんかもしれない…

「はい。なんでしょうか!」

「はぁいAちゃん!」

「太宰さんか。」

「機嫌が悪いけど如何したのかな?それは兎も角いい話があるんだ。」

「いい話…とは?」

「もちろんAちゃんは私たち双黒がQ奪還作戦を務めていることは知っているね?」

「まぁ。はい」

「それが今終わったんだけれど、私、中也をもって帰るの忘れちゃってー。てへ。」

「えぇ?じゃあ中也さん何処に居るんですか?」

「開けたとこー。場所は送っておくから煮るなり焼くなり解剖するなり好きにして!じゃあね。」

そう電話を切られ、其の後すぐに住所らしき数列が届いた。
行くっきゃない。



「はっ、エ?一寸ま、可愛すぎるっ。ちょっといびきかいてるしぃ」

で、太宰さんに伝えられた場所に来たわけだが………此処で何があったんだ?
いや、此処で相剋が戦ったということは判っているけれど酷い有様だ。地面が削られている。
そして其の中心には……鼾をかきながら気持ちよさそうに寝ている中也さんが。

「んん”。ご尊顔っ」

思わず尊んでしまったが、太宰さんはこれを見て如何も思わなかったのだろうか。
そう写真機で撮りつつ観察していると中也さんが大きな嚔をした。

いけないいけない。中也さんを基地まで持って帰らねば。

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 原作沿い , 文スト   
作品ジャンル:アニメ
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シリコン寿司(プロフ) - コメントありがとうございます!このコメントを励みに頑張ります (5月19日 1時) (レス) id: 5aaa516a20 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃尾多希(プロフ) - ギルド編お疲れ様です!とっても面白かったです!続き楽しみにしてますね! (5月18日 22時) (レス) @page11 id: 3e211502f2 (このIDを非表示/違反報告)
シリコン寿司(プロフ) - 外し忘れてました!すみません!報告ありがとうございます!!! (2023年3月26日 20時) (レス) id: 5aaa516a20 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - オリ‘フラ立ってますよ! (2023年3月26日 18時) (レス) id: d16c4af477 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シリコン寿司 | 作成日時:2023年3月23日 2時

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