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No side
鈴谷が一雄と共にケェキを食している時間と同時刻。
ポートマフィアにて中原中也、尾崎紅葉、そして森鴎外がヨコハマの夕焼けとともにロマネの六十四年物を飲もうとしていた。
森鴎外の合図と共に酒を一口飲む。
「こりゃ美味い。」
「ボス。芥川の処罰は如何します？」
「処罰？彼は今回の成功の功労者だ。芥川くんは昔からそうだよ。独走し破壊し、結果最大の貢献をする」
「彼なりの嗅覚だろうね……ところで紅葉くん。探偵社に囚われた時何故逃げなかったのかね？キミなら脱出は容易だっただろう。」
「なぜかのう…茶がうまかったからかのう。」
「太宰は今回の結末まで全て見えておった。恐ろしい男じゃ。」
太宰治のことについて紅葉が口にするとあからさまに中原が嫌な顔をする。
「紅葉くん。キミは強い。キミが大切にしていた鏡花くんがいなくなった今。もしキミがポートマフィアを去る気なら、追うのは難しいだろうな。」
「じゃがあいにくと頼りないボスが組織を立て直す手伝いがあるでのう。」
「ふっ。嬉しい話だが＿＿＿私の守備範囲は十二歳以下だよ。」
「黙れ。口を縫い合わすぞ……それに、まだここには鈴谷もいるからのう。」
「鈴谷くんか。この前は太宰くんを運ぶのを手伝って貰ったが。彼女、意外と力持ちなんだね。」
「わっちと中也が鍛えたんじゃ。当然と言うものじゃろう。」
「太宰〜！次は絶、死な〜す！！」
お酒を一口飲んだだけのはずの中原は既に酔っていた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
在る美術館にて太宰治と広津柳浪が言葉を交わしていた。
「芥川くんは単独でも充分破壊的だけど本来は、後衛で真価を発揮する異能力者だ。敦くんのような速度とタフネスを持つ前衛を補助すれば、凄まじい戦力になる。」
「あの魔人と戦うためには、これまで以上に強い力が必要になる。かつての双黒を超える新しい力。それがあの二人です。そして彼女も未だ力の本質を分かりきっていないと思う。彼女が理解する時、異能力は最大限発揮されるだろう。」
「太宰くん。キミがそれほどまでにこの横浜を大切に思っているのは、なぜかね。」
「古い友人に言われたんです。”どうせなら人を救う側になれ。その方が幾分か素敵だ”とね」
「”天衣無縫”か…」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「はっくしゅん…うう”ん。風邪でも引いたかな？」
「うわきったねぇ。自分の体調管理ぐれえ自分でしとけし」
「うるさいなぁ」
続く
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シリコン寿司(プロフ) - コメントありがとうございます！このコメントを励みに頑張ります (5月19日 1時) (
レス) id: 5aaa516a20 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃尾多希(プロフ) - ギルド編お疲れ様です！とっても面白かったです！続き楽しみにしてますね！ (5月18日 22時) (レス) @page11 id: 3e211502f2 (このIDを非表示/違反報告)
シリコン寿司(プロフ) - 外し忘れてました！すみません！報告ありがとうございます！！！ (2023年3月26日 20時) (レス) id: 5aaa516a20 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - オリ‘フラ立ってますよ！ (2023年3月26日 18時) (レス) id: d16c4af477 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シリコン寿司 | 作成日時：2023年3月23日 2時
