☆39☆ ページ39
サ「…ぇ…？」
顕嵐の目を見る
阿「「会えない」って言おうとしたんでしょ？…俺…最初は正直、サヤちゃんとは友達として楽しく付き合っていければ良いや、って適当に考えてたんだ。」
サ「…」
阿「でも…なんかサヤちゃん見てるうちに…そんなんじゃダメな気がして…盗られたくなくて、他のヤツに。」
サ「顕嵐くん…」
阿「サヤちゃん…
俺達ちゃんと付き合おう？」
サ「…えっ？…でも…」
阿「確かに俺は特殊な仕事してるからサヤちゃんを危ない目にあわせたりするかもしれないし、辛い気持ちにさせない、って保証は…ない。けど俺…守るから。頼りないと思うけど…俺がサヤちゃんの近くにいたい。」
サ「…」
驚きの表情を隠せないサヤ
阿「俺の…隣にいて下さい。」
頭を下げる
サ「…ぁ…私で良いの…？すぐ逃げ出すかもしれないよ…？」
阿「そのときは遠慮なく逃げてよ。笑 追わないから。それに待ってる。」
すっきりとした顔をする
阿「俺はサヤちゃんを選んだんだよ。(ﾆｺｯ」
サ「…ぅん…っ…私も…っ…顕嵐くんの…そばにいたい…っ…」
しゃくりあげながら必死に伝える
阿「…よしっ！(ﾆｺｯ」
サヤの頭をがしがしと撫でる
阿「もう離れよう、なんて考えんなよ？笑」
サ「へっ？」
阿「今のうちに言っておくー笑」
照れたように下を向いて飲み物のストローをいじる
サ「…(ﾆｺｯ …はい。(ﾆｺｯ」
〜in (人1)＆海斗〜
海「はぁ…はぁ…っ…はぁ…」
走って走って…
もう足が限界に近づく
空港に着くとすぐに(人1)の姿を探す
海「…はぁ…どこだよ…」
くるくるとその場で回って遠くまで見る
海「…！…」
遠くのベンチで両親と話している(人1)を見つける
両親は(人1)の元を離れて先に搭乗口に向かった
しばらく(人1)を見つめていたが気づく様子はない
そのうち立ち上がって(人1)も搭乗口へと歩き出す
海「…！…待てよ！」
「これが最後かもしれない」
そう思った途端、聞こえもしない声で叫んでいた
海「黙って行くとかずりぃんだよ！」
周りの人達がこそこそと話しているが、そんなのどうでも良かった
海「アメリカってなんだよ！手紙だけ残されたら…忘れらんねぇじゃねぇかよ！…せっかく忘れようと思ったのに…！俺とのこと…なかったことにしないでくれ！頼むから！」
やはりすたすたと足を止めない(人1)
海「俺は今でも…お前のことが大好きだ！
(人1)！」
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作者名：ゆゅ太。 | 作成日時：2015年10月7日 23時
