☆33☆ ページ33
(人1) 母「え?」
(人1) 父「…いずれ…見放されるぞ。」
(人1)「…!」
(人1) 父「耳が聞こえないお前に飽きて面倒になって捨てられるぞ。それでも良いのか?」
(人1)「!」
ガタッ
怒りで思わず立ち上がる
(人1)“…宮近くんは…海斗くんはそんな人じゃない!”
(人1) 父「彼には未来があるだろ。好きな人の将来を潰して、本当に楽しくいられると思うか?」
(人1)“思わないよ…思わないけど…!”
(人1) 父「手話はやめなさい!何を言っているのか分からないだろ。何のためにあんなに一生懸命発声練習をしたと思ってるんだ。」
そう
(人1)は話そうと思えば話せる
ただ上手く言葉が出ないだけで。
(人1) 母「お父さん、いい加減にして下さい。」
(人1) 父「…」
(人1)“…お父さんは…私がどうしたい、とかどうでも良いの…?”
(人1) 父「え?」
(人1)“そうだよね。私が耳が聞こえないから…自分の子供として認めたくないんだよね…っ…!”
(人1) 母「(人1)!」
ガチャ
バタン
部屋を出ていく(人1)
(人1) 母「お父さ…」
(人1) 父「分かってる。こんなことが言いたいんじゃない。…ただ…心配なだけなんだ…」
〜次の日〜
〜in 海斗〜
海「…」
レッスンの休憩中に熱心に何かを読んでいる海斗
阿「なーに読んでんのー?」
海「あ、顕嵐」
顕嵐が覗き込んだ本の表紙には
阿「「優しい手話」…これ…」
海「俺だってさ、好きな人のために何もできないとか嫌なんだよ。笑」
恥ずかしそうに笑う
阿「宮近…」
海「(人1)ちゃんに毎回口の動き読み取ってもらうの大変だろ?だったら、俺が覚えれば良い話。こういう勉強だったらスラスラ入ってくるんだよなー笑 なんでだろ?笑」
阿「…笑 楽しそうだなw」
海「楽しいよー?笑 でも似てる手話とかあってややこしいのもあるんだけどねw」
と、言いながらもやはり微笑んでいる
阿「…俺さ、宮近のこと応援するな。」
ふいに言ってみたくなった顕嵐
海「は?笑 どうしたんだよ、急にw」
阿「俺宮近大好き。笑」
海「なんだよ、怖いよw」
先「はーい、再開するよー。」
Jr.『はい!』
〜海斗の家〜
ガチャ
海「ただいまー。」
海 父「おかえり、海斗。ちょっと良いか?」
海「え?…うん…?」
母親も席に着く
海 母「海斗、彼女できたの?」
海「はっ?」
海 父「正直に答えてほしい。」
海「…彼女というか…好きな子はいるけど…」
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作者名:ゆゅ太。 | 作成日時:2015年10月7日 23時