検索窓
今日:31 hit、昨日:1 hit、合計:27,060 hit

☆19☆ ページ19

(人1)(海斗くん…)

なんとも言えない感情になって言葉が出なくなる

海「…あ」

それをどう受け取ったのかケータイで文字をうち始める



手話できなくてごめん
待ったよね?



(人1)「…!…(フルフル…!」

首を全力で左右に振る

海「…はぁ…良かった…(ニコッ」

ホッとしたように微笑む海斗

(人1)「…」

海斗のケータイを受け取って海斗からの文の何行か下に文字をうち込む



なんで来てくれたの?



海「それは…」



俺も分かんない
気づいたら勝手に動いてた



ささっとケータイの画面を見せる

(人1)「…」

俯く



トントン



(人1)「?」



顕嵐から聞いたよ、耳のこと



(人1)「…!」

画面を見てから海斗を見る

海「…」



確かに最初は驚いたけど。
でも、俺は本当に気にしないから
(人1)ちゃんさえ良ければ
今から俺と一緒にいて下さい。



真剣な顔でケータイを(人1)に見せながら見つめる

(人1)「…」



こちらこそ。
一緒にいて下さい。



やっと素直になれた(人1)

(人1)(…あ)



でもここ原宿だよ?
海斗くんアイドルだし、ファンの人とか多いんじゃないの?



なら、人が極力少ないところ行こうよ!
俺、たまに顕嵐とかと行く穴場あるんだ



そんなこんなで決まった即興デート

着いた先は薄暗くて、本当に人がほとんどいない小さい喫茶店

(人1)(東京にこんなとこあるんだ…)



トントン



(人1)「?」

海「行こ?(ニコッ」

気遣ってかゆっくりと口を大きく動かす海斗

(人1)「(コクッ(ニコッ」

入店して席に着く2人



コンコン



テーブルの海斗に近い部分を指で叩く

海「ん?」

顔を上げる海斗

(人1)「…」

ケータイより手書きが好き

だから何かを伝えたいときはできるだけ手書き

持っていたメモに書く



今まで聞こえないこと黙っててごめんね
バイトしてる、っていうのも実は嘘なんだ



差し出すように見せる

海「…(ニコッ」

暖かく微笑んで


良いよ。
そんなの言いにくいに決まってるし、俺だったらこうなっても言えてなかったと思う

だから言ってくれてありがとう。



多分私迷惑色々かけると思う
海斗くんまで酷いこと言われるかもしれない



そんなの今更でしょ
俺だって分かってたよ
それでも今は(人1)ちゃんといたい

友達から、とかダメかな?



(人1)(友達…?…友達なら…)



そうだね
良いかも。友達。



(人1)「…(ニコッ」

海「…(ニコッ」

心から嬉しそうな(人1)

ほんのり赤くなって照れ臭そうな海斗

☆20☆→←☆18☆



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
41人がお気に入り
設定タグ:ジャニーズJr. , 宮近海斗 , 阿部顕嵐   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆゅ太。 | 作成日時:2015年10月7日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。