☆18☆ ページ18
海「いや、だけど…」
阿「気になんだろ？」
急に真面目になる
海「…」
阿「「好き」とはまた違ってもそれはそれで良いじゃん。そんとき考えれば。今は宮近は自分の気持ちに正直になれば良いだけ。」
海「顕嵐…」
阿「分かったらさっさと行け！笑 先生にも怪しまれるぞｗ」
海「…ありがとう…！」
立ち上がって荷物を持ち、レッスン場を飛び出した
途中で(人1)にLINEをする
今どこにいる？
返ってくるかも、読んでくれるかも分からないLINE
それなのに何の躊躇いもなく送れたのは何故だったのだろうか
ブーッ…ブーッ…ブーッ…
(人1)「？」
サ《誰？》
(人1)“…
宮近くん…”
サ「え？」
LINEを開いてサヤが覗き込むように見る
サ「これって…」
(人1)「…」
トントン
(人1)「？」
肩を叩かれて反応する
サ《返事しなよ》
(人1)“…良いよ…”
目を逸らそうとすると
グイッ
サ「(人1)！」
それを許さないサヤ
(人1)「…」
サヤの目を見る
サ《絶対後悔するよ？》
(人1)“え？”
サ《まだ始まったばっかりじゃん、宮近くんとの関係。何も私は宮近くんと付き合え、って言ってる訳じゃないんだよ？》
(人1)“けど…”
サ《ただ(人1)には自分に素直でいてほしいだけ。気持ちを殺したらダメだよ。》
(人1)「…」
サ《宮近くんって(人1)が耳が聞こえない、ってだけで離れていくような人かな？少しの壁があるだけで怖気づいて逃げ出すような、そんな人かな？》
(人1)(サヤ…)
サ《私も最初怖かった、顕嵐くんと会うの。でも私と(人1)じゃ状況が違うよね。だけど、今は会って良かった、って思ってる。…言ってることめちゃくちゃだけど、でも…逃げてちゃいけないと思う。》
(人1)“私…”
サ《宮近くんは勇気出して「会いたい」って言ってくれた。なら(人1)は？それに似合うような勇気出すべきじゃないの？それが今なんじゃないの？》
(人1)“…サヤ…ありがとう…”
早足にカフェを出る
気を遣って人気のない場所を選んだ
(人1)(海斗くんアイドルだもんね…)
駅近のコーヒーショップの裏にいるよ
分かった
すぐ行くから待ってて
返信が来て嬉しくなる
(人1)(なんで…こんなウキウキしてんだろ、私…)
この気持ちが「何」なのか知るのはまだ先のこと。
しばらく待っていると
トントン
肩を叩かれ
(人1)「！」
顔を上げる
そこにはもちろん
海「はぁ…はぁ…待った？」
息を切らせた海斗
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 41人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆゅ太。 | 作成日時：2015年10月7日 23時
