☆２☆ ページ2
トントン
サヤの肩を叩く
サ「ん？」
サ《何？》
(人1)“この人は？”
その人を指さして手話で伝える
サ「あぁ、この人？」
サ《宮近海斗くんだよ。顕嵐くんと同じグループなの。》
ミヤチカカイト
その名が記憶に刻まれる
雑誌が斜めだったから、アランくんもミヤチカくんもぼんやりとしか見えなかったけど。
(人1)“デビューしてないのにグループがあるの？”
サ《うん、Jr.内でのグループがあるの。》
サ「えっとねー…」
バッグから小さいメモ帳を取り出して何かを書き始める
サヤはケータイという便利な物があるのに、わざわざ手書きで伝えてくれる
そんなところも大好き。
サ「これ！」
そこに書かれていたのは
Travis Japan
(人1)「？」
読めなくて困っていると
ひらひら
また手の前で手を振られる
(人1)「？」
顔を上げると
サ《と・ら・び・す・じ・ゃ・ぱ・ん》
へー…！
珍しく少しだけ興味がわいた
サ「何何？笑」
サ《気になるの？笑》
ニヤニヤしながらサヤが聞いてくる
(人1)“ちょっとねｗ”
サ「あ、じゃあさ！」
サ《コンサート一緒に行こうよ！》
(人1)“コンサート？”
サ《友達が急に行けなくなっちゃって１枚余ってるの。正確にはコンサート、って言ってもそこまで大規模じゃないんだけどねｗ》
こんな長いのも手話
(人1)“いつ？”
サ《来週の土曜日》
その日は確か…
(人1)“良いよ^^丁度暇だし。”
サ「ほんとっ!?♪」
余程嬉しかったのか手話を忘れるサヤ
サ「あ…苦笑」
サ《ごめん…苦笑》
(人1)“良いよ、全然ｗ”
適当に約束しちゃったけど
歌は聞こえないけど
行けばミヤチカくんがどの人か分かるよね…？
それに、ちょっと楽しみだし。
サ「やった♪」
サ《ありがとう、(人1)^^》
(人1)“どういたしまして^^”
サ《そろそろ出よっか？》
(人1)“うん、そうしよ！”
カフェを出て歩く
手話をしながらだと人にぶつかるからゆっくりめに歩くか、長い会話をするときはいちいち止まってくれる
なんだか申し訳ないな、って。
ドンッ
なんて考えてると案の定肩がぶつかる
？「あ、すみません！」
(人1)「！(ﾍﾟｺｯ」
慌てて頭を下げ、再び歩き出す
あれ…？
どこかで見たことあるような…
気のせいか。
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作者名：ゆゅ太。 | 作成日時：2015年10月7日 23時
