放送室のカンナギさん其の四【地縛少年花子くん】

第十の怪「人魚姫」 ページ20

NO side







？「フーン…その子のことは守るんだ」








？「俺のことは殺したくせに」






？「久しぶり、覚えてるよね、あまね」







花「ｯ…」










『………は？』






？「あはっ、ビックリした？」






？「俺にも優秀な助手がいてね、ココまで来るの手伝ってもらったんだ」






？「アレ？Aもいるじゃん！なんでわかったの？」






『あまｯ…つかさころ……え？』








？「なんかおかしくなってる…ま、イーヤ」








？「ねェあまね」









ｽ…












？「俺に会えて…うれし？」






花「あ…」











寧「花子くん！」






ﾊﾞｼｬｯ






？「！」










？「へェ…君 けっこーやるじゃん」







ﾌﾜｯ






寧「きゃ…」










寧「え…」









？「またね」







寧「今の…人…」







寧「…花子くん」









寧「花子くんが殺した人って…」





ｷﾞｭ










ﾀﾞｧﾝｯ






寧「い…ッ！」











寧「花子くん⁉︎」








寧「ど…」








寧「どうしたの…？」





花「…っ！」










花「あ あぁ」









花「ごめん…」






花「……ごめん」







花「俺」







花「俺 行かなきゃ……」

















…











ｿ…






ドーナツを拾い握る女子生徒










そして









事実を受け止められない女子生徒(ただ呆然と立つ怪異)










彼女らに近づく水の音









＿ちゃぷん＿








《見つけましたぞ》








《我らのおひいさま》







《そして…》












《“七不思議七番目”》











＿＿とぷん＿＿













ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ








寧「…やっぱり、違う種族同士は分かり合えないのかしら…」







『種族とかの問題じゃないでしょ』







葵「寧々ちゃん…Aくん寧々ちゃんどうしたの？」







『ハムスターと喧嘩したんじゃない？』






葵「あ、分かった！誰かに恋しちゃったんでしょ！今度は何に恋しちゃったの？」













寧「ドーナツ…」




葵「ドーナツ⁉︎」






『もはや生き物でもねぇ』







寧「いっそ私も怪異だったらよかったのかも…」





『えー、こっち結構ブラックだよBLACK』←







《ほほう、怪異になりたいとお望みか》






『なんか聞こえたなんか聞こえたなんか聞こえたｧ！』





寧「Aくんうるさい」

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