放送室のカンナギさん【地縛少年花子くん】

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NO side




花『「多分コイツ/俺道具持って無いから無理」』






寧「ええーっ！」





寧(大丈夫よね？花子さんは願いを叶えるお化け、恋の願いなんて今までに何度も叶えてるはずだもん！)





寧々が期待の目を本を読んでる花子さんに向ける





花「ナニナニ、「メゾット78己の特技を活かすべし」…ヤシロ、カナギ、特技とかある？」




『何で僕も？』









花『「畑！」』






寧「我が学園の実習園よ！農業学校では無いから小さいけどね」




『これがヤシロさんの特技？』




寧「私園芸部なの」







寧「特技は土いじり！」






花「…土…」





『もうちょい、ガーデニングとかそう言う言い方の方がいいと思う、コイツみたいに誤解を生む』





寧「叶義くん…ちょっと花子さん！何でそんな顔するの！お花育てたりするのよ！女の子らしいでしょ？」





『うんうん、とっても女の子らしいよ』ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ




寧「叶義くぅん…」




寧「でもやっぱりこんなの女の子らしくないのかな？」





花『「？」』




寧「園芸はね、昔好きだった人が「女の子らしい子が好き」って言うから始めたの…それに料理も裁縫も始めて…」




花「いつ好きになったの？」





寧「中等部入りたての頃から…告白したのは一ヶ月前で…3年もかかっちゃった…だけど」




先輩「はぁ？好きですってお前誰だよ、キモってか興味ないし、お前みたいな大根足」







『…その先輩、何年何組か知ってる？』




寧「えっと確かね…」






寧々がその先輩の学年と組を言う





『了解、僕用事できたから行くね』





寧「わかったけど…あ、最近「カンナギさん」が流行ってるから気をつけてね！」





『分かってるよ』







花「カンナギさんって？」






寧「知らないの？全ての学校の零番目は「放送室のカンナギさん」なんだよ」




花「…聞いた事ないなぁ…」





寧「カンナギさんって言うのは元はここの生徒だったみたいだけど優しかったからいじめを庇って死んじゃったの、それでいじめっ子を探してるんだ」





花「…カナギみたいだなぁ…」ﾎﾞｿｯ






寧「？よくわかんないけど」







《○年○組の〇〇さん、放送室に来てください、カンナギさんが呼んでいます》






寧「‼︎今の…」






花「これがカンナギさん？」





寧「そうだけど…今あの先輩の名前が…」







花「…なるほどね」







《貴方、人に酷いことしてない？》

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