放送室のカンナギさん【地縛少年花子くん】

☆ ページ33

貴方side




花「随分好き勝手してくれてんじゃん」





『ここが“異界”、赤根さんや他の生徒の安否は別として…いないかなった人たちはみんなここにいるはずだよ…』




寧「ここが…(確かに別世界…学校とはまるっきり雰囲気が違う…)」





『わぁ、床が水没してるー』



寧「！」




『？あ、人形だ』



日本人形の顔の所に「ニ」と書かれた紙が貼ってある




光「うお」




寧「」ﾄﾞｷﾄﾞｷ





寧(境界…此岸と彼岸、二つの岸を繋ぐ海…)





寧々が水にそっと触る…






ﾋﾟｷ





寧々の手から鱗が出る





寧(こっ、転ばないようにしないと…魚になっちゃう…)ﾌｷﾌｷ



寧々がハンカチで手を拭く




寧「足だけならセーフかな…」ｿﾞｯ




光「？」





光「おい花子！叶義！何も居ねーぞ、引き裂かれるんじゃなかったのかよ？」







『こんなすぐにはやらないよ』




花「早々におしまいじゃつまんないだろ？」





花『「ちょっとずつ、ちょっとずつ削ってくのがタノシーんじゃん」』ｼﾞﾜｼﾞﾜ





光「しゅ、シュミ悪りぃーな…」







花「そりゃそーさ」




花「俺達は七不思議、学園の怪異を束ねる“七つ頭”として、より多くのヒトに知られていなくちゃならない」





『そーそー、だから僕達はヒトを脅かす』





花「楽しいこと、優しいものより嫌なこと、怖いもののほうが…」





花『「ずーっと記憶に残るだろ？」』






そう…嫌な事、怖いものは記憶に残る、









特に幼少期の時はトラウマとなる可能性もある








花「とはいえ今回の二番はやりすぎだ」






花「こんなことはさっさとやめさせないと」





花子くんがそう言った途端







ｼﾞﾘﾘﾘﾝ





寧＆光「」ﾋﾞｸｯ






寧「で、電話？」






僕達の背後にあった黒電話が鳴る







ｼﾞﾘﾘﾘﾝ





ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾝ





ｼﾞﾘﾘﾘﾘ





ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘ





ｼﾞﾘﾘﾘ






ｶﾞﾁｬ





光「あ、先輩！」






寧々が電話に出る






寧「もっ、もしもし」





【…】





寧「あのっ、あなたは…」







【あたし…ミサキ…】






寧「“ミサキ”って…七不思議からの電話⁉︎」





【この階の上にある学び舎で生徒にものを教えていたの】








でも、ここで身を裂かれて殺された








【丁度あなたが立ってるところでね】








【ねぇあなた、あたしの体探してくださいな】

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