35 ページ38
「びっくりした、るべショウか〜。Aちゃんと何かあったのかと思った」
「るべも、厄介な言い方するわぁ…。一瞬焦ったやん」
「？？」
「あー、まぁこの後どっかで飯食べるか。そこでゆっくり聞いてやるよ」
「リト君…俺これ、告白する前から失恋ってこと？？」
「まぁまぁ、お酒飲みながら話そ！」
「ウェンが飲みたいだけやな、それ」
「あ、バレた？」
3人の声を聞いていると、少し落ち着いてくる。
…意識してもらえるよう、頑張ろうと思ってた矢先にこれかぁ。「頑張って」って星導君は言ってたけど、振り向いてもらえるように頑張るって言うんですか！？難易度ハードすぎ！？どういう意図で言ったんだろ…。
――――――――
――――――
――――
「星導、なんか機嫌いいね。任務中は疲れたって文句言ってたでしょ」
「ん？ああ、イッテツと会いまして」
「だからってどうして…。あ、この間のカフェのことで揶揄ってきたの？懲りないなぁ、Aにバレたら絶対怒られるのに」
「ふふ、イッテツの反応が良くてつい」
「何言ったの…楽しそうでこわ」
「心外ですねぇ、まぁ今回はちょっとやりすぎたかもしれません」
「本当に何言ったんだよ…」
「『Aに好きな人がいるらしい』って言いました。ふふ、イッテツ驚いて焦って、面白かったなぁ。流石にやりすぎだと反省はしてるけど」
「うわ、最悪か？…でも後悔してないんでしょ、どうせ」
「どうせってひどくないです？反省はしても後悔はありませんが」
「最低〜。しかも、その言い方」
「何の話してるん？」
「星導の機嫌がいいってことは、なんかした？」
「小柳くんひど〜」
「聞いてよ、二人とも！るべってば、『Aに好きな人がいるらしい』ってイッテツに言ったんだって！最悪じゃない！？」
「うわ…」
「お前、なんて酷なことするん？」
「辛辣〜、でも仕方ないじゃないですか。どっちも性格上、相手に好かれてるなんて思いませんし？」
「焦ったくなるのはわかるが、そんな言い方するか？普通…」
「それ絶対、テツはAの好きなやつが自分だとは思わないから、今頃東の3人に泣きついとるやろ…」
「失恋した〜ってなってるだろうね…。後で、ちゃんとフォローしなよ？」
「もちろん。…ふふ、いつAの好きな人が自分だって気づくんでしょうね」
「(全然懲りてないな、こりゃ…)」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 99人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：613 | 作成日時：2024年2月7日 7時
