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[healer]
「お疲れ様でーす」
「ん、お疲れ様」
「あ、そうだ。見ましたよ、イッテツとデートしてましたよね」
「ゲホッ」
「るべって、Aを咽せさせるの好きなの？」
「そんなつもりはないんですけど…」
「え？知らない間に付き合ってたの、お前ら」
「いーや、絶対そんなわけないやん！二人してわかりやすいんやから、付き合ったらわかるわ！」
マグカップを置いて、4人を一発ずつ小突くが…私の力のせいもあるのだろう。涼しい顔をしているのが尚、腹が立った。嘘でも痛そうな顔をしろ、くっそ。
…一番見られたくないやつに見られてるんだけど、どうして。
こいつの記憶消えてくれないかな。
「…デートじゃないわよ。あと、付き合ってもない！好き勝手言うな。本人の前で言ったら許さないわよ」
「えー！？デートじゃないんですか！？」
「ウッッザ。…佐伯くんに、カフェに行かないかって誘われただけよ。あんたらとも遊んだりしてるでしょ、それ以上の意味はない。この話は終わり」
「あれ、この間の写真はそういうこと？」
「伊波？？」
「なんですか？」
「言うなって言ったわよね？？伊波だからいいかと思って送ったのよ？伊波？」
「ごめんってw。気になっちゃって」
「ぼくも気になるわ、ライ」
「俺も」
「おい。忍者、白狼」
「Aがこの服変じゃないよねって、この前LINEしてきたんだよね」
「へ〜？」
「そういうところあるんや、お前」
「可愛いですね♪」
「あー！！うるっさ！！！！！」
「ごめんっても〜、そんなに怒らないの。可愛い顔が台無しだよ」
「イヤイヤ、ほんとあんたら嫌」
「嫌われちゃった〜」
「水臭いですね〜。俺達の仲なんだからデートの相談くらい、ライ以外にもすればいいのに。…あ、今の上手い」
「黙ったほうがいいかも」
「喋るな」
「今いいとこやからやめろ」
「星導くん、なーいた！」
「ほんとやだ…」
「それで？デート、どうだったんですか？」
「…だから、デートじゃない」
「テツはどうだったん？」
「……佐伯くん？ちょっと緊張してたかも」
「へー？」
「？」
「(知らない間にこんなことに…)」
「(意外と付き合う日は近い気がしてきた)」
「(いい感じやない？二人共)」
「(今でこれって、付き合ったらどうなるのやら。ふふ…楽しみですね)」
東の3人に茶化されてたほうがマシだった…。
そんな私を余所に、4人は楽しげだった。
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作者名：613 | 作成日時：2024年2月7日 7時
