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「そう？ならいいけど…」
「えっと、行きたいところとかある？このカフェとかいいんじゃないかなと思って…」
「…ああ、このカフェ。ケーキが美味しいって聞いたことある。行ってみたかったのよね。そんな暇もないかと思って、行くか悩んでたけど」
「ほ、ほんとっ？」
「ええ。あなたがいいなら、そこにしましょうか」
「うん！」
「…楽しみにしてるわ」
「！うん、僕も」
少し笑って、廊下に出るAちゃんの後ろ姿を目で追う。
…楽しみにしてるって！！やっば、こんなんで嬉しくなっちゃうの単純すぎかも！！でも、嬉しいんだからしょうがないよね！
彼女はどんな格好で来るんだろう、やばいドキドキしてきた。ちょっとでも意識して欲しいし、頑張ろ！！っていうか、デート？これデートって言っていいのかな。
寝れなくなる気がしてきたけど、睡眠不足とかすぐ気づかれそうなので、ちゃんと寝ときたいな…。
逸る気持ちを落ち着けるために、ゆっくり呼吸した。…ひとまず誘えた。当日、緊張しすぎないように頑張るぞ、俺！
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「あいつらよかったな…」
「ね！ひとまず進展、ヨシ！」
「見とるこっちもドキドキしたわぁ〜、テツ頑張ったなぁ…」
「ん？…何してんのよ、あんた達」
「うぉっ、いつの間にこっち来てたの！？」
「？？さっきだけど。何コソコソしてるのよ」
「い、いやぁ…やけに二人が診察室から出てこんから、何しとるんやろと様子見に来たっちゅーか…」
「そうなの？ただ佐伯くんと世間話してただけよ」
「それだけじゃないでしょー！二人で出かけるんでしょ！よかったね！」
「？何がよかったのよ」
「え、好きな人と出かけられるんだし嬉しくないの？」
「はっ…ば、バカっ！佐伯くんはそんな気ないんだから、私が舞い上がるわけにはいかないでしょ！」
「へ〜！！」
「っ〜、ニヤニヤするな！も〜、飲み物出そうかと思ったけどいらないのね！」
「いるいるいる！」
「(きゃー！二人ともお出かけするって！見に行きたい…けど、見つかったら怒られそうだから、やめとこ)」
「(テツ、やればできんじゃん。誘えないんじゃないかと思って、ヒヤヒヤした〜。一安心だな)」
「(このまま進展せんかったら、どうしようかと思っとったけど…いらん杞憂やったみたいやな。よかったよかった)」
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作者名：613 | 作成日時：2024年2月7日 7時
