百二十六話目 貴「俺は人殺し。」 ページ38
母「あなたなんか死ねばいいのよ！！」
そういうとアイツがこっちに向かって走ってくる。
黒瀬の時は竹刀があったからまだうまいことできた。だが今は素手だ。
どう考えても不利。
取りあえずナイフを構えて突っ込んできたのを左に躱す。
ガキ共は心配そうにこっちを見ている。
貴「今すぐ離れろ、成人！警察呼んで来い！」
家が交番に近い成人に叫ぶ。成人は頷くと走って行った。
アイツがまた構えて走ってこようとする。
腰が抜けて動けない奴ら・・・危なすぎる。
貴「信！みんなを連れて離れろ！ビビって動けないヤツをどうにか・・・ッ！？」
後ろに下がりながら信に言っていると何かにつまずいた。
そのまましりもちをつく。
足に引っかかったのはアイツが落としたバッグだった。
もうあいつが走ってきている。
よけれな・・・
優「危ないっっ！！」
俺の目の前までナイフが迫った時、優が横からアイツに体当たりした。
アイツはよろめき、俺に向かってくる足を止めた。
だが、高学年にしては小さい優はよろめかすことしかできなかった。
優はぶつかった衝撃で転んでいる。
母「なんで邪魔するのよ！！あんたも死にたいのね！！」
そういうとアイツは優に向かってナイフを振り上げた。
貴「優！！」
優が危ない！！
その時、手に何かが当たった。
当たったものが、この前壊れたサッカーゴールの鉄の破片だと分かると、俺の体が勝手に動いた。
そこからはもう体が仕事をした。
破片のとがった方を先にし、それを右手に逆手で持つ。
地面を蹴り優を左腕で押した。
優のいた場所に入れ替わった俺は少し体を右にずらした。
そのまま落ちてきたナイフに体はひるまず、右手で力の限り突いた。
貴「うっっ！！」
アイツが振り下ろしたナイフは私の左腕に深々と刺さっていた。
当たり前だ、左手は捨てる気だったんだから。とんでもなく痛いけど、
代わりに、俺の持っていた得物は・・・
アイツの喉笛に深々と突き刺さっていた。
アイツが後ろに倒れると同時に俺の腕からナイフが抜けた。
血がどくどくと流れる。
とんでもなく痛いのに意識飛ばない俺ってどうよ。
俺はピクピクと痙攣するアイツを見下ろしてつぶやいた。
貴「結局あんたの言った通りだよ。」
百二十七話目 貴「俺は無罪らしい。よかった・・のか？」→←百二十五話目 貴「狂った人と狂わされた人と。」
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弱音ハクはオレの嫁(プロフ) - コメント失礼します！百六話の最初の会話に草生え散らかしました！ (2021年2月14日 9時) (
レス) id: ccc8b6f347 (このIDを非表示/違反報告)
雷牙 - なぁなぁ、いつ悪魔の実を使う日が来るんだ？ (2020年11月30日 17時) (レス) id: 0cebd2e455 (このIDを非表示/違反報告)
こんるり(プロフ) - 124話で歌っている歌って、パラジクロロベンゼンかアンチクロロベンゼンですか？知りたいです！ (2019年3月16日 17時) (レス) id: 7bb9678102 (このIDを非表示/違反報告)
黄龍(プロフ) - 読んでて、過去編で泣いてしまいました。二次制作でも同情しちゃいます。まだ全然読んでませんが、これからも読ませていただきます！ (2016年12月7日 17時) (レス) id: 6bb3c9bdfb (このIDを非表示/違反報告)
リオ - すみません91話の後半の夢主のセリフ、三人ではなく四人ではないでしょうか (2016年1月26日 0時) (レス) id: f3169b7397 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作戦隊長
| 作成日時：2014年4月26日 15時
