百十六話目 貴「過去の親の顔は覚えてない。ただし俺を見る目は覚えてる。」 ページ28
貴「え？来週に引っ越し？」
姉(父の)「えぇ、うちもそろそろ家計がね・・・私の妹の所よ。」
小学校四年の秋。急に引越しをしてくれと言われた。
家計ねぇ・・・
姉「もう嫌よ！！なんで兄さんを殺した人殺しと一緒に過ごさなければいけないの？次アンタの番でしょ！早く引き取ってよ！！」
夜な夜な聞こえてくる電話の事は言わない方がいいだろう。
じゃぁ学校に連絡してきますと家を出た。
「Aちゃん、引っ越すって本当？」
貴「えぇ、来週。」
「そう・・・寂しくなるね。」
貴「ははは・・・・」
すれ違った後聞こえてきた。
「やっと出ていくのか・・・」
分かってたけど・・・・。
私は厄介者なんだなぁ、どこに行っても、きっと。
その次の週、私は次の街に引っ越した。
しかし、そこには半年もおらずに次の街へと引っ越した。
小学六年まで引っ越した回数は十数回を超えただろう。
そのたびに引き取り手は最初は親の気分を楽しむけど、私の噂や悪口がひどくなってくるとめんどくさくなって次に回す。
本当にたらい回しだ・・・
そして引っ越しが多すぎて困る
違う町に数か月単位で暮らすなんてとても慣れることはできない。
ただ・・・
「ほら、あの子が人殺しの子よ。」
「あぁあの噂の歌龍さんね。」
この手のひそひそ話には慣れた。
小学校六年で既に武道すべてをほぼ最強まで極めた。
そして小学校卒業後・・・・
貴「ふぅ・・・引っ越しできた。」
生活補助の当てができたので引っ越しをした。
引っ越し先は田舎の港町。
不良とかが多く治安は正直あまりよくないらしいが、自分の身の上を考えるとそのくらいでいいかもしれない。
そして、もう一つ。
貴「今日から、キャラを変える！！」
小学校での一人の期間。武道の練習以外はずっと漫画と友達だった。
そこにいたお気に入りの女キャラは自分のことを俺と言っていた。
そして入学式の後の自己紹介で・・・
貴「俺は歌龍A！よろしくな！！」
吹っ切れた。
その後、女のくせに生意気だとか、スカートの下にジャージとかキモい等の理由で突っかかってくる不良共の掃討に躍起になった。それで暴れまくっていたら、不良の中で一番強くなっていたり。
女子は前の街と同じように俺を人殺しと見たが、男子はそうでもなかった。
やはり不良率が高い学校の雰囲気のおかげだろう。
「あ？それは自己防衛だろ。親でも友達でも自分の身がやばかったら倒すに決まってるだろ。」
この意見が多かった。
百十七話目 貴「過去にもいいことはあった気がする。」→←百十五話目 貴「過去に捨てられたことは捨てることはできません。」
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弱音ハクはオレの嫁(プロフ) - コメント失礼します！百六話の最初の会話に草生え散らかしました！ (2021年2月14日 9時) (
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雷牙 - なぁなぁ、いつ悪魔の実を使う日が来るんだ？ (2020年11月30日 17時) (レス) id: 0cebd2e455 (このIDを非表示/違反報告)
こんるり(プロフ) - 124話で歌っている歌って、パラジクロロベンゼンかアンチクロロベンゼンですか？知りたいです！ (2019年3月16日 17時) (レス) id: 7bb9678102 (このIDを非表示/違反報告)
黄龍(プロフ) - 読んでて、過去編で泣いてしまいました。二次制作でも同情しちゃいます。まだ全然読んでませんが、これからも読ませていただきます！ (2016年12月7日 17時) (レス) id: 6bb3c9bdfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作戦隊長
| 作成日時：2014年4月26日 15時
