【名探偵コナン】白い警察

克服するためのお手伝い ページ48

距離は何メートルもあっていいので一緒にスーパーに行きましょう、とのことです。

私は距離を置きつつ安室さんとスーパーに向かっている。

その距離、ざっと3メートル。



安「(遠いな……)優世さんってどの辺にお家があるんですか？」


『ポアロから15分の所です』



離れてるため声は大きく出さなくてはなりません。大声は得意なので気にせず受け答えします。




安「そうですか」





・・・・


沈黙が重いです。


何か……何か……


そう頭の中で考えていると安室さんに先を越されました。




安「独り暮らしですか？」


『いえ親がいます』




この距離でこんか会話したら私の個人情報筒抜けじゃない？まあ周りに人がいるわけじゃないからいいですけど。




安「兄弟はいますか？」


『姉が一人』


安「へぇ。一緒にお住まいで？」


『いえ。姉はどこかで独り暮らししてます』


安「そうですか」




安室さんが会話を広げてくれるお陰で沈黙がなくなった。
彼は本当に紳士な方だと思います。私にはこの人が神様にしか見えません。

私はこっそり安室さんの背中を拝みました。



安(なんか背中が温かいような……)


──────────
───
〜スーパー




会話をしているとあっという間に目的地に到着しました。

よし！ミッションクリア！



『安室さん、ありがとうございました。それでは失礼しま──』


安「何言ってるんですか？一緒に買い物しますよ？」



は？え？


安室さんはにっこりと微笑むとカゴを持ち出し中へ入っていく。

硬直していると安室さんが後ろを向き、「？どうしたんですか？早く行きましょう」と手招きをしてきました。


着くまでがエンドじゃないんですか！？
まさかの第二ラウンドがあるパターンですか！？


男の克服はまだまだ時間が掛かるようです。



安室さんとスーパーを歩いていると分かりました。
彼はモテモテですね。たくさんの女性が彼の顔をチラチラ見ています。


ポアロ事情その三
安室さんと外出すると女性の視線が痛い。


でも私は大丈夫です。
めちゃくちゃ離れているので私と彼は他人にしか見えません。


というかポアロ事情って安室さんが原因なのでは？


モテる男性は大変ですね。


優世は気にすることなく安室さんと離れて食品を眺める。


おっ。カップラーメンだ。めんどくさがりの味方発見！


(夜ご飯はこれでいいかなー)



？「それはオススメしませんよ」




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