【爆豪勝己】again (ページ5)

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私の両親が死んだのは私が小学校2年生の頃

いつもはかっちゃんといずくと3人で帰っていたが、その日はいずくが病院に行く日で、かっちゃんと2人で帰っていた。

『かっちゃん、かっちゃん！今日も宿題終わったら公園行く？』

「当たり前だろ！ナンバーワンヒーローになるために日々の訓練はかかせないんだぜ！」

そう話しながら下校していたのを覚えている。

家のすぐ側だった。

突風が吹いて、思わず顔を伏せた

瞬間

首が締め付けられ、頭の横に冷たい何かが当たった

「A！！！！」

個性を発現させたばかりのかっちゃんが

ヴィランに向かった

ヴィランは踊るかのようにかっちゃんの攻撃を避け、私を路地裏に連れていった

騒がしくなったからか、気づいたらお父さんとお母さんが来ていて

「A！！！」

私の名前を呼んでいるのが聞こえた

個性がどうとか、お前らはどうでもいいとか

ヴィランはそんなことを話していた気がする

その後お父さんとお母さんがヴィランと何か話しているみたいだったけど

そこから先は何も覚えていない

気づいたら病院にいて

気づいたらヴィランは捕まっていて

気づいたら両親は死んでいた

ヴィランの目的は私の個性だったそうだ

繰り返し繰り返し私ではなく私の個性が必要だと

ヴィランは言っていたらしい

私はというと大きな怪我はなく擦り傷程度で

1週間もしないうちに退院した

親戚と名乗る人も現れず、私はそのまま孤児院に引き取られた

かっちゃんにさよならも言えないまま