【爆豪勝己】again (ページ4)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:1,078 hit

2 ページ4

『ごめん、待った？』

「全然待ってねぇわ」

もう少し優しい言い方は出来ないのか、そう思っていた頃もあったが、これが最大限優しい言い方であると私は知っている。

勝己の語尾は「クソが」であると言っても過言ではない。

誰にでも、何に対しても、どんなことであっても「クソが」という。

しかし私に対して彼が「クソが」と言ったことはない。

そう、爆豪勝己は私にものすごく優しいのだ。

帰り道でも話すことはあまりなく、静かで居心地の良い空気が流れる

学校から家は近いため、あっという間に家に着く

『ただいま、今日は上がっていく？』

「行かねえよ、帰るから鍵閉めろ」

つい最近、勝己の学校、雄英高校は全寮制になった。

それなのに毎日送り迎えをしてくれる。

本当に優しい

絶対開けんじゃねえぞと念を押して帰る勝己を見て

「また明日ね！勝己」

「おう、ってか見てねえではよ閉めろや」

閉めろ閉めろって一体私を何歳児だと思ってるんだ